*この記事は、2002年3月に書いたものです。
2009年度より入試方法が変更されます。
宝塚音楽学校の試験に筆記試験はありません。演劇、日本舞踊など舞台で必要な他の科目は、音楽学校に入ってから勉強します。
試験科目は、歌の基礎となる声楽、ダンスの基礎となるクラシックバレエ、容姿や資質などを見る面接この三科目。
では――実際にどんな試験内容なのか、科目ごとにご紹介いたします。
(試験内容、試験の様子は、年毎に多少違います。今回ご紹介したものがすべてではないことをお伝えしておきます。)
【声楽】
●課題曲
8曲ぐらいの課題曲の中から自分が歌いたい曲を選び、歌います。課題曲の譜面は、願書に入っています。
伴奏はピアノ1本。もちろん暗譜。
課題曲のジャンルはイタリア歌曲や日本歌曲など。学校の音楽の教科書に載っているような、誰もが聞いたことのある曲も少し含まれています。
楽譜のキーで歌いにくい場合、指定された調でなら移調して歌ってもよい曲もあります。
●コールユーブンゲン
コールユーブンゲンという声楽の教材(大阪開成社)の5度音程までの範囲から、一曲(譜面を渡される)を歌います。どれを歌わされるかは直前にならないとわかりません。
●新曲視唱
いわゆる「初見で歌う」というのに近いものです。コールユーブンゲン5度音程終了程度の8小節ぐらいの旋律の譜面を渡され、その場で歌います。