宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

代役をするまで 代役って大変だぁ~!Part1(2ページ目)

パワフルな舞台を見せてくれるタカラジェンヌだって、時には病気もすればケガもする。そのために誰かが休演しても、いつも通りに舞台の幕は開く。その時こそ”代役”の出番です。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

初日が開いてしばらくすると“代役”の存在が気になってきます。「もし○○さんが休演してしまったら?」そんなこと想像したくないけれど、“もし”が“うっそ~大変!”になるかもしれない。だから、付いている代役のセリフや歌、ダンス、動きを覚えておこうと思ってしまうのです。

舞台の袖や花道の揚幕からこっそり(堂々とでは失礼でしょ?)見るのですが、これがなかなか覚えられない。だって自分も舞台に出ているから。

この場面を覚えたいと思っても、その時早替りをしていたら見れない。同じ場面に出ていたら見れない。上級生のお手伝いをしていても見れない。

つまり、いざ代役になった時、自分のやるべきことを完璧に把握している人って、あまりいないということ。“新人公演で同じ役をやった”という運のいい人を除いては。
こんな悪条件の中、いざ代役となるとそれなりにこなしてしまうタカラジェンヌって……結構スゴイぞ! と思いません?

また、たったひとりの生徒が休演しても、とても大勢の生徒が代役をすることになります。
例えばAさんが休演するとしましょう。

まず芝居編。Aさんの代役をBさんがします。じゃあBさんの役が抜けてしまいますね。だからBさんの役をCさん、Cさんの役を……となっていくわけ。

ショー編。ショーではいろんな人が分担することになってます。この場面のAさんの代役はBさん、この場面の代役はCさん……となり、それぞれ代役をする人の代役もどんどん増えていく。まるでネズミ算!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます