グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の7月21~27日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか、またはつまらなかったかを示すはずです。
干物女の幸せ
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他に夏ドラで人生を楽しんでいそうなのは視聴率は低いけど『天使のわけまえ』。おいしい手作り料理を食べているだけで幸せそうで、見てる方もほっとできます。
夏ドラじゃないけど『ゲゲゲの女房』も高度経済成長期を背景に前半は貧しいながらの幸せを、7月に入ると成功する幸せを描いています。現代の日本では感じにくい「幸せ」を感じさせてくれるドラマが求められているようです。
やっぱり刑事ドラマ
やっぱり好調な刑事・警察ドラマ。『捜査一課9係』『科捜研の女』『ハンチョウ』のシリーズ作が安定した人気。新作でも『ジョーカー~許されざる捜査官』はスタート前は現代版『必殺』か、それとも米ドラマ『デクスター』がネタ元かという雰囲気でした。しかし三話で犯人たちは殺されてはいないことが明らかになり、また鑑識の久遠(錦戸亮)が仲間になるなどオリジナリティを強く出してきました。三上(大杉漣)以外にも黒幕はいそうだし、今後の展開も期待できます。
『警視庁継続捜査班』はこの時点で一回しか放送されていないのでこの位置ですが、捜査がうまくいくもいかないも主人公・貴志真奈美(木村佳乃)のプロファイリング次第という初回の内容は不満が残ります。過去の未解決事件を扱うのだから、DNA鑑定など現代の技術で新たな証拠が出るなどいろいろなパターンを組み合わせてほしいところ。第一話脚本はベテラン吉本昌弘でしたが、二話は超ベテラン長坂秀佳の担当なのでこちらに期待したいところです。