ドラマ/冬ドラマ情報

冬ドラマはまっすぐ進むか、ねじれるか(後)

冬ドラマ後半戦は混戦模様、優位にたつのは主演のポテンシャルか原作の確かさか、それともドラマオリジナルの濃厚な味?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

・1月15日(金)スタートのドラマはこの下

1月16日(土)と1月17日(日)スタート

1月23日(土)スタート

1月26日(火)と後半戦まとめ

(1月14日(木)までにスタートするドラマはこちら)


1月15日(金)スタート

『宿命 1969~2010 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)
放映:テレビ朝日系 金曜21:00~
原作:楡周平「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」
脚本:坂上かつえ
演出:内片輝、遠藤光貴、茂山佳則
プロデューサー:柴田聡、島川博篤、佐藤毅
協力プロデューサー:小橋智子
チーフプロデューサー:森山浩一
主題歌:ポルノグラフィティ「瞳の奥をのぞかせて」

出演:北村一輝、小池栄子、上原美佐、細田よしひこ、藤井美菜、松坂慶子(特別出演)、田中健、森次晃嗣、奥田瑛二、真野響子

有川崇(北村)は日本最大規模の医療法人の長男で財務省のエリート官僚。権力の高みを目指す彼は理事長である母(真野)の了承の元、大物代議士・白井(奥田)の娘・尚子(上原)と結婚するため、恋人の宣子(小池)に別れ話を切り出す。それは三人の女に翻弄される彼の「宿命」の始まりだった。その原点は1969年の「東大安田講堂事件」にあった……

注目は2時間ドラマが得意で「火サスの女王」ともいわれた坂上かつえが本格的に連ドラを手がけること。制作の朝日放送とは仲村トオル主演の土曜ワイド劇場『刑事殺し』シリーズで組んでいます。事件の中で心理を深く掘り下げるのを得意としているので、人間ドラマとして期待できます。主演・北村一輝というのも俳優でなく内容で勝負しようとするあらわれ。昨年の『JIN』に続けるでしょうか。

『ヤマトナデシコ七変化』

ヤマトナデシコ七変化(1)(コミック)
ヤマトナデシコ七変化(1)(コミック)
放映:TBS系 金曜22:00~(初回は~23:09)
原作:はやかわともこ
脚本:篠崎絵里子
演出:石井康晴、川嶋龍太郎
プロデューサー:石井康晴、三城真一
主題歌:KAT-TUN「Love yourself ~君が嫌いな君が好き~」

出演:亀梨和也(KAT-TUN)、手越祐也(NEWS)、大政絢、内博貴、宮尾俊太郎、加藤清史郎、神戸蘭子、大杉漣、高島礼子

カッコよすぎる自分にコンプレックスを持っているため、根は優しいのについ人に対して攻撃的に振舞ってしまうケンカぱやい大学生・高野恭平(亀梨)が下宿の大家から姪をレディーにしてくれたら家賃はタダといわれ引き受ける。姪のスナコ(大政絢)は容姿にコンプレックスがあり暗闇と孤独の世界でしか生きていけず、さらに心霊現象も起こす超ホラー少女だった。遠山雪之丞(手越祐也)、織田武長(内博貴)、森井蘭丸(宮尾俊太郎)らそれぞれにコンプレックスを持つ同居人たちも協力。4人とスナコはお互いに向き合うなかで自分を丸ごと受け止められるようになる姿を描く。

『花より男子』のスタッフが再び少女コミック原作に取り組み二匹目のドジョウを目指します。しかし不安点は原作のヒロイン主役を男性主役に変えていること。『花より男子』は原作どおりヒロイン主役を守って成功しましたが、『有閑倶楽部』などのように変えてしまうと原作ファンに敬遠される傾向があります。はたしてジャニーズメインのキャストでそのハンディを跳ね返すことができるか?
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