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恋愛ドラマの時代は00年11月23日に終わった(2ページ目)

意外に視聴率が上がらなかった『ブザー・ビート』。もはや恋愛ドラマの時代ではないのか?そんな時代の変わり目は2000年11月23日にありました。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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その時、歴史は動いた

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その理由として考えられるのは、ドラマの視聴率王・木村拓哉の存在です。
初主演作『ロングバケーション』以来『協奏曲』『ラブジェネレーション』、2000年の『ビューティフルライフ』と恋愛ドラマのヒットをとばしてきました。しかし2001年の『HERO』から恋愛には距離を置き始めます。以降はパイロットの『GOOD LUCK!!』、レーサーの『エンジン』、会社経営の『華麗なる一族』、総理大臣の『CHANGE』、脳科学者の『MR.BRAIN』と仕事を中心としたドラマが多くなってきます。

なぜそうなったのか?それは木村拓哉が2000年11月23日に工藤静香と婚約会見を開きその後、結婚したからでしょう。それで実生活で結婚しておいていつまでも恋愛ドラマでもない、と路線を変えたため、木村拓哉の恋愛ドラマ大ヒット作がなくなり、恋愛ドラマそのものの勢いが落ちてしまったのではないかと。

恋愛ドラマの復活は

2001年以降の木村拓哉恋愛ドラマの例外は2004年の『プライド』でしょうか。これはアイスホッケー選手役ですが『ブザー・ビート』と同じくスポーツものというよりそれを舞台にした恋愛ドラマの要素の方が強い作品です。

この2004年は『東京ラブストーリー』と『101回目のプロポーズ』をつくったフジテレビの大多亮プロデューサが再び「恋愛ドラマの月9」を復活させるべく活動していた年で、その意向は無視できなかったんでしょうね。2004年の月9枠は他に『愛し君へ』『東京湾景』『ラストクリスマス』とつくりましたが「恋愛ドラマの月9」復活はなりませんでした。

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2000年の『やまとなでしこ』についてガイドが当時に書いたものを読みかえすと、容姿や性格は関係ない、金があればじいさんでもいい!というヒロインの屈折したキャラなどが、『東京ラブストーリー』から見て「らせん階段をぐるっと回って一つ上にあがったような、この10年を締めくくるにふさわしいドラマであったと思います」とありました。
らせん階段を一回りしたところでそこから上がれていなかったようです。新たな恋愛ドラマの時代を切り開けるドラマの登場を期待したいところです。


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