先日なじみの店にいくと店員の一人が近く入院するというはなしをしていました。
「何の病気で?」と聞くと
「『ねずみ』なんです」。
「おおっ、あの『ねずみ』か!」
ということでひとしきり盛り上がりました。

ねずみ、正式には関節内遊離体というのだそうで、骨や軟骨がはがれて関節の中を漂うようになり、それが骨と骨の間にはさまったとき激痛が走る病気です。『ブザー・ビート』で主人公・プロバスケ選手・上矢直輝(山下智久)の故障となった病気として一躍有名になりました。

伸び悩んだ『ブザー・ビート』

その『ブザー・ビート』、このように街の話題になっているのにそれが視聴率に反映されていません。夏ドラマで一番のヒット作になった『救命病棟24時』と比較して週単位でグラフにしてみました。

後半になって『救命病棟』に一度肉薄したものの、終盤の盛り上がりに欠ける結果となっています。最終回の裏番組にアカデミー賞映画『おくりびと』の地上波初放送が高視聴率をとるというハンデもありましたが、その前回、前々回から勢いがありません。

内容的には「中心となる男女が最終的に結ばれるのか別れるのか?」という恋愛ドラマの王道パターン。デキとしても名作傑作とまではいかないけど、水準はクリアしていたと思います。最終回の日にも街で「『ブザー・ビート』見に帰らないと」という通りすがりの人の声も聞きました。

それでも視聴率が上がらないのはなぜか?恋愛ドラマを多くの人が見る時代は終わって、一部の層だけで盛り上がるようになっているのでしょう。

90年代は「恋愛ドラマの時代」

男女7人夏物語 DVD-BOX
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恋愛ドラマというのは昔からありましたが、現代的な恋愛ドラマの始まりとなったのは86年の『男女七人夏物語』だと思います。88年の『君の瞳をタイホする!』『抱きしめたい!』のトレンディドラマを経て、「恋愛ドラマの時代」を確立したのは91年の『東京ラブストーリー』と『101回目のプロポーズ』でしょう。それから90年代は「恋愛ドラマの時代」であり続けました。

しかし恋愛ドラマの王道作で、かつ原作なしのオリジナル作で大ヒットしたといえるのは2000年の『やまとなでしこ』まで。21世紀になって大ヒットしたのはコミックなどの原作つきであったり、または韓国ドラマ『冬のソナタ』であったり。オリジナルドラマではそこそこのヒットどまりです。

もちろん以前は「恋愛至上主義」とかいわれていたのが、晩婚化、結婚難、草食男子など恋愛そのものに対する意識が変わってきたということもあります。

しかし世紀の狭間ではっきり流れが変わったのか?

次は「原因はあの人?」