大阪制作で四国が舞台になったことがない
NHK大阪制作の場合、舞台となるのは関西以西の西日本、また東京制作の場合は全国が舞台になりますが大阪がホームグラウンドの関西だけには手を出しません。そこで中四国、九州沖縄についてNHK大阪制作のドラマは黄色にして区別してみます。そうすると中国と九州については東京制作と大阪制作が混在しています。ところが四国だけはNHK大阪は舞台にしたことがありません。この図は75年以降の東京・大阪が半年交替で制作するようになってを対象にしていますが、それ以前にも四国が舞台になっているのは朝ドラパターンを確立した『おはなはん』の愛媛県、『あしたの風』が『二十四の瞳』の壺井栄原作で香川県の小豆島が舞台の二つ。どちらも東京制作です。
朝ドラじゃなくても
ウォーカーズ 迷子の大人たち |
大阪制作で四国が舞台になったのを思い出すとかろうじて『ふたつの愛』でヒロイン(田中好子)が神戸から徳島の山中・祖谷渓に引っ込むというのを思い出しました。他にもあるでしょうけど、数としては多くありません。
この理由については確実なことはわからないのですが、考えられることは二点あります。
一つは『おはなはん』があまりにも大きい存在だから、そこから離れようとして四国も避けているんではないかということ。
もう一つは四国は関西からあまりに近すぎるからではないかということ。中国地方でも兵庫と隣り合っている鳥取と岡山は大阪制作ではやってないし、その隣の島根はこの秋からの『だんだん』でようやく登場、広島の『わたしは海』は瀬戸内海の島が舞台でちょっと距離があります。