ドラマ/朝ドラ・昼ドラ・二ドラ

全国朝ドラ分布図(前)名古屋は避けてる?(2ページ目)

過去の朝ドラの舞台を都道府県別に分析してみました。大阪以外の関西は多いが東京以外の関東は少ない、東海・北陸は少ない、大阪制作で四国が舞台になったことがないなど驚きの事実が。その理由は?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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大阪以外の関西は多いが東京以外の関東は少ない

これはやはり関東は東京の一極集中なのに対して、関西は京都・大阪・神戸がそれぞれに自己主張しているからでしょうね。

関東はヒロインが地方からでてくるパターンでもやってくるのは東京。現実の反映としては当然です。またこれは細かく調べていないのですが、東京といってもほとんど23区内でそれ以外の東京都というのはあまりありません。近いところでは『天花』は吉祥寺だから武蔵野市、ただドラマ自体の問題がありあまり印象に残ってません。
そして23区内でも08年春からの『瞳』は月島・佃・築地が舞台というのが典型例で多くはいわゆる下町。現代の東京で朝ドラ的人情を出せるのは下町だということなんでしょう。



関西の方が朝ドラ向き?

ここ5年の朝ドラ
ここ5年の朝ドラ
それに対して大阪だと大阪市以外でも『和っ子の金メダル』の岸和田、『てるてる家族』の池田など散らばっています。それに昔は大阪制作は東京制作に比べて明らかにデキが落ちたものですが、『ふたりっ子』あたりから差が縮まっていき、個人的感想としてここ五年は大阪制作の方がおもしろいと思います。東京は都会になりすぎて、関西的人間関係の方が朝ドラにはあっている、ということでしょうか。

特に北関東が少ない

どんど晴れ 完全版 DVD-BOX1
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東京以外の関東でもっとも多い神奈川は『はいからさん』と『どんど晴れ』の横浜。どちらもヒロインの出身地で、ここから地方(伊豆と岩手)にいって宿泊業に携わるパターンが共通しています。それ以外は首都圏はなく『澪つくし』は銚子、『ファイト』は高崎と四万温泉。

特に『ファイト』でようやくメインの舞台が実現した北関東の舞台にならなさ加減が際だちます。分布図外で朝ドラ1年時代の最後の作品『鳩子の海』の最後の方が茨城(舞台は東海村の原子力関連というのが時代を感じさせます)というのがありますが、『ファイト』の群馬はそれ以来。
『天うらら』ではヒロインの出身地が日光ですけど、子ども時代はすぐに終わって東京が舞台になったので印象は薄め。(日光が出身地なのはヒロインの職業が大工なので日光東照宮・左甚五郎のイメージからでしょうか)

次は「東海・北陸は少ない」

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