秋ドラマは『おいしいごはん』『オトコの子育て』がやっと始まりました。『SP』はまだですが、いつまでも待ってはいられません。いつもの秋ドラマ分析を始めましょう。
グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の10月22~28日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか(またはつまらなかったか)を示すはずです。
図解する理系ドラマ
視聴率20%オーバーでダントツトップは『ガリレオ』、ちょっと遅れて次は『医龍2』と両方ともフジテレビ。この二作の共通点は「理系」ドラマでありかつ「図解する」ことです。「理系」というのは『ガリレオ』は主人公が天才物理学者の探偵・湯川学。『医龍2』はいわずとしれた医療もの、その中でも手術シーンがウリになっています。
どうも理系は難しいイメージがあります。特に『ガリレオ』は『白夜行』の東野圭吾原作であり、トリックが凝りすぎてわかりにくくなるんじゃないかという心配がありました。その不安を破ったのがガリレオ・湯川学が科学者らしくトリックを実験により再現して解明するという捜査スタイル。ドラマ化すると映像になるので、トリックが一目でわかるようになりました。
『医龍2』もパート1のころから山場の手術シーンでCGと手術を見る登場人物が解説(夏木マリ演じる鬼頭先生がいい)してくれてわかりやすくしています。
宮城大学の久恒啓一教授が『図で考える人は仕事ができる』という本を書いてから、ビジネス分野では「図解」が流行っていますが、ドラマにもその波が!?