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ついに理系ブーム到来?ガリレオに医龍2(3ページ目)

理系はこむずかしいことをいう、と敬遠されがちですが『ガリレオ』と『医龍2』がその壁をやぶりました。キーワードは「図解」です。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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期待とちょっと違う

『働きマン』は『ハケンの品格』と同じ枠だしもっと『働きマン』スイッチが入るともっと極端に変わるのかと思ったら、仕事が速くなるぐらいで意外にフツウ。等身大ヒロインを得意とする菅野美穂らしくはあります。よくあるパターンのお仕事ドラマとしては安心して見られます。

『3年B組金八先生』は脚本家がシリーズ当初からの小山内美江子から前シリーズの途中から引き継いだ清水有生に変わったことが影響しているのか、ウリの金八先生の説教がイマイチありきたりで決まりません。生徒たちの魅力もまだでていない感じです。
ただ、これは半年続くのでだんだんに立て直してくるのではないかと思います。


期待とかなり違う

『ジョシデカ!』は仲間・泉ピン子の刑事コンビによるコメディをイメージしていたんですが、中心となる連続殺人事件があるなど意外にハードな展開。『アンフェア』みたいなのがつくりたかったみたいですね。仲間由紀恵が『ハケンの品格』のヒットで篠原涼子にドラマ女王の座を奪われたからなのか、『アンフェア』の原作者が脚本を書いているからなのか?
メインとなる連続殺人が興味を引く展開になればおもしろくなるんでしょうが、ジョシデカコンビがその捜査から外されているのでさっぱり進展がありません。シリアス路線に進んで展開ややこしくなると若い層はよろこぶけどおばちゃん層は離れるという二律背反も抱えているし、シリアスとコメディのどっちつかずになりそう。

『ドリーム☆アゲイン』はかなりドラマになってない感じ。ストーリーはどこかで聞いたことあるのに変え方が中途半端で嘘くさくなり、かつ全体にチープ。児玉清の「アタック」セルフパロディとか志田未来演じるあやしい隠し子とか本人はスローペースの癒し系な瀬川瑛子が、ぼんぼん本音をいう『家政婦は見た!』キャラを演じるというミスマッチさなどツッコミどころ満載。このままいけば、ある意味、伝説のドラマになる可能性はあります。

その『ドリーム☆アゲイン』よりさらに数字が悪いのが『ハタチの恋人』。なんかもう、明石家さんまが長澤まさみのことが好き!という願望がそのままドラマにしてるとしかいいようがありません。長澤まさみもこないだ『ガンジス河でバタフライ』で宮藤官九郎脚本にもまれてインドで修行してきた長澤まさみ、一皮むけたかと思ったら相変わらずのブリッコ演技。オヤジ相手ならそれもいい。しかし就職のためにオヤジ殺しを仕掛けたのを男友だち(塚本高史)に「そこでわたしの良心がチクっと痛んだわけ」と言い訳をかましながら報告するのも同じ調子。だいたい報告するなら普通、本音を話せる女友だちでしょう。ブリッコすぎて女友だちいないのか?


しぶとく残った

案外しぶといのがこの2作。
『歌姫』は第一話の裏が『踊る大捜査線 THE MOVIE』、さらに第二話が『交渉人 真下正義』+スタジオジブリ『おもひでぼろぼろ』とダブルパンチを食らう悪条件ながら、三話で視聴率を第一話の線まで戻して根強いところを見せました。舞台が昭和三十年代の高知、方言も多く時代背景などわかりにくいところもありますが、見ているうちにだんだんよくなりそうなドラマです。

そして『スワンの涙』。サブタイトル通り小遣い三万円の身につまされるドラマです。全体に地味でストーリーもささやかな感じですが、なんとなく捨てきれずにドラマそのものを応援したくなる雰囲気があります。





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