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ミステリー連ドラはトリックよりトーク

完結した『古畑任三郎』ですが、ドラマレジェンドスペシャルとして体育の日に再編集し放送。作品は『VS SMAP』!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

「22時33分、船越英一郎は犯人の告白を聞く」で2時間サスペンスについてまとめてみましたが、今回は連続もののミステリードラマ。

今年は正月に『古畑任三郎』の完結三部作、1月からの連ドラで『アンフェア』と『時効警察』がヒット、6月にこれで終わり(かも)の『TRICK劇場版2』公開とミステリードラマの節目的な年でした。

そこで、連続ミステリードラマの流れについて考えてみると、原点として大きく三つあることがわかりました。『太陽にほえろ!』と『刑事コロンボ』と『羊たちの沈黙』です。

主軸は『太陽にほえろ』から『踊る大捜査線』へ

まずは70年代が全盛期だった古典的スタイルの刑事ドラマの代表作だった『太陽にほえろ!』。

このアンチテーゼとして生まれたのが『踊る大捜査線』。今までにない刑事ドラマをつくるべく『太陽にほえろ!』が確立したパターン、刑事にニックネームをつける、音楽に載せての聞き込みシーン、刑事が犯人の心情を理解して悩む……といったものを禁じ手に。
その上でリアルな刑事ドラマにするため刑事もサラリーマン、警察は会社、本庁が本社で所轄は支店という構図ができあがったのでした。

一方70年代刑事ドラマの生き残りなのは『はぐれ刑事純情派』、05年に連続ドラマとしては完結しましたが、スペシャルとしては続きさすがのしぶとさ。
しかしテレビ朝日系水曜21時枠も今年の『警視庁捜査一課9係』など『踊る大捜査線』の影響を受けてかなり現代的になっています。70年代からの流れもは藤田まことが現役の間のみか。



「踊るレジェンド」シリーズ一挙放送

さて10月には『踊る大捜査線』からスピンオフしてできた「踊るレジェンド」シリーズが10月に新作も加わり一挙放送されます。

放送されるのは4作。

10月14日 映画『交渉人 真下正義』
10月20日 映画『容疑者 室井慎次』
10月21日 スペシャル『逃亡者 木島丈一郎』(再放送)
10月28日 新作スペシャル『弁護士 灰島秀樹』

新作の『弁護士 灰島秀樹』は『容疑者 室井慎次』で室井を追いつめた勝訴のためには手段を選ばない悪徳弁護士。主演は八嶋智人。


続いては勝負をトリックじゃなくトークにおいているあの路線

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