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22時33分、船越英一郎は犯人の告白を聞く(4ページ目)

全盛期は過ぎたものの未だに根強い人気の2時間サスペンス、そのヒットの秘訣はハリウッド映画と同じ公式が。8月中に放送された全作品から実例で解説します。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

要は起承転結

時間割をパターン化しているのは2時間サスペンスに限ったはなしではありません。大メジャーのハリウッド映画だってそうです。

約120分の間に大筋、

開始~30分:舞台、登場人物を紹介
30分~60分:主人公に問題が起こりピンチに
60分~90分:あるきっかけで立場が逆転
90分~120分:クライマックス

にしろとシナリオの書き方を教える本にそう書いてあります。

これって言い方を替えると「起承転結」なんですよね。一般受けするためには基本に忠実であれ、ということでしょうか。


パロディをつくってる場合じゃない

日本テレビ系のバラエティ『くりぃむしちゅーのたりらリでイキます!!』(木曜 19:58~)の人気企画「ベタドラマ」はドラマのパターンでみんなが「あるある」と思うベタな展開だけで構成されたパロディドラマです。

8月24日放送分は「木曜ベタペンス劇場」。この記事の参考にならないかと見てみました。
「首切り村」の鬼武者伝説通りに進む連続殺人の謎に名探偵・ベタ田一耕助が挑む、という一般的な2時間サスペンスではなく横溝正史ミステリーものの「ベタ」。
ちょっと期待とは違っていましたが、ベタ田一を演じるのが「2時間ドラマの帝王」船越英一郎など凝っていて楽しめました。

そしてラストは岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」。盛り上がりましたけど、日本テレビはそんなことをする前に「火曜サスペンス劇場」を復活したほうがいいような気もするのですが……

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