ドラマ/朝ドラ・昼ドラ・二ドラ

22時33分、船越英一郎は犯人の告白を聞く(2ページ目)

全盛期は過ぎたものの未だに根強い人気の2時間サスペンス、そのヒットの秘訣はハリウッド映画と同じ公式が。8月中に放送された全作品から実例で解説します。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

まずはつかみで第一の殺人

視聴者をひきつけるための「つかみ」としてドラマが始まるとすぐに第一の殺人が発生します。平均発生時刻は21時04分。ほとんどは開始1~2分で起こります。

もっとも遅かった『検死』でも9時13分に発生。いきなり殺人がおこらないとしても『検死』では冒頭に第一の被害者が教授選で負けるという事件のキーとなる出来事があり、また9時11分に第一の殺人の『陰画の構図』では冒頭に包丁男が白昼芸者を追い回すというハデな事件がおきています。


事件を複雑にするため第二の殺人

事件が一つだけではまだ盛り上げ方としては足りない、事件をさらにややこしくするため第二の殺人が起きます。複雑にするための第二の殺人が起きるのは11作中7作、さらに21時30分までにおきるのは6作です。

21時30分までにはやくも第3の殺人まで起きているのは『新聞記者・鶴巻吾郎』。これは共犯者の自殺まで含めると11作中最多の5人死んでいます。2時間ドラマだから普通?に見ているけど、よく考えるととんでもない大事件です。


疑惑の人物が登場

11作中10作までがいかにも疑わしそうな容疑者が登場。うち6作は21時50分までに捜査線上に浮上しています。平均浮上時刻は21時49分。この時点で浮上するからにはもちろん真犯人ではありません(共犯だったりメインでない犯人だったりはしますが)。

唯一、疑惑の人物が登場しなかったのは土曜ワイド劇場『法律事務所』。この作品は『相棒』が連ドラに昇格したため「土曜ワイド劇場」に水谷豊主演シリーズがなくなったので、その後継として企画されたもののようです。
あやしい人物はいるのですが冒頭いきなり逮捕・起訴されたので、逆に「疑惑の人物」ではなくなってしまいました。以降、その無実を証明するべく展開。さすが『相棒』の後を継ぐ(?)だけに凝っています。


事件のおさらい

21時50分ごろは重要な時間です。裏の1時間番組が終わり次の番組が始まるまでの待ちの時間。流れてきた視聴者を獲得するとともに今まで見てくれた視聴者をつなぎとめるためこれまでの事件をわかりやすくおさらいをしてくれます。

定番パターンはホワイトボードに写真をはりつけての捜査会議。写真がブロマイドのようによく写っているのがポイントです。

最新パターンは水曜ミステリー9の「これまでのまとめ」コーナー。劇中で説明するのではなく、ここまでのダイジェストとして別枠でわかりやすくまとめてくれて親切。後発ならではのサービス精神です。



次は意外な展開が!(いつものことだけど)

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