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『渡る世間』とジャニーズがTBSを救う?(3ページ目)

近年の韓流ブームのあおりで、中高年女性層向けとアイドル男優主演ドラマが振るわない時期が続きましたが、ここにきて完全復活のようです。つまり『渡る世間』とジャニーズ事務所勢が絶好調。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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挽回……できるか?

『プリマダム』は初回が低迷。黒木瞳は黒木瞳らしく、中森明菜は中森明菜らしい(なんといっても佳奈(黒木)は夫(古田新太)に「女として終わっている」「オバサンのバレエなんかモスラのバレエぐらいみっともないんだよ!!」といわれてしまうのだ)といかにもなキャラを演じているのに初回視聴率が低迷。
黒木瞳の人気もついに終わったか?と思いました。しかし2話であがり、底固い人気を見せなんとか面目を保っています。

バレエのできる俳優をそろえた脇役はなかなかよく、特に土井先生役の本職・小林十市、性格のいい感じがでていて好感度アップ。落語の名人・柳家小さんの孫で柳家花緑の兄という変わった出自です。
それに古田新太、『ギャルサー』では「ジェロニモ3世」でこれではヒロインの夫と日テレドラマ掛け持ちでギャップ激しすぎ。*『エル・ポポラッチがゆく!!』では覆面かぶってるし。

『てるてるあした』は事前情報や黒川智花のキャラクターから考えてけなげなヒロインとそれをやさしく包み込む周囲みたいなドラマを想像していました。そしたら黒川智花はどうも『ガチバカ』の生徒の流れのようで、イマドキキャラ。厳しい元教師のおばあちゃん(草笛光子)を「鬼バ(バア)」よばわりするなど、予想の裏切られ方が楽しめます。
ダブルヒロインの木村多江も、さすがの幸薄さでこれだけ地味なヒロインもめずらしい。座敷わらし的幽霊の福田真由子の眼力の強さはあいかわらず。

*『エル・ポポラッチがゆく!!』
NHKのイメージ向上のためドラマ班若手がつくった1分ドラマ。深夜の番組の狭間に不定期放送。覆面レスラーが町の人々(鈴木京香、鹿賀丈史、的場浩司、しずちゃん)らとのふれあいを描く。主演は覆面を被っているけど、誰がどうみても古田新太。


そんなに悪くはない

『おいしいプロポーズ』も推定位置。ストーリーはありがちですが、長谷川京子が『ドラゴン桜』の時と似たようなキャラで魅力はでています。ただ、いかんせん相手役、小出恵介のヤングセレブに無理あり。この枠の前作、『輪舞曲』に引き続き速水もこみちだと説得力ありそうですけどね。橋爪功も連続出演してることだし。

弁護士ものはちょっと食い合っています。

『7人の女弁護士』は内容的にものすごく普通。すばらくいいわけでもないけど、つまらないわけでもない。不満は感じないけど見ても内容は数日で忘れてしまう。どちらかというと7女優の人間関係の方が週刊誌等で盛り上がっていてそちらの方が楽しそうです。

『弁護士のくず』は九頭(豊川悦司)の人間に対しての洞察力がいい感じです。ただ赤ら顔メイクはなんだかなあ。若手女優はグラビアアイドルメインだしコストパフォーマンスで勝負というところでしょうか。

残る弁護士もの、江角マキコの『マチベン』はこのグラフに入らない低さです。ただ内容としては悪くない。NHK土曜ドラマ、春から21時台になり、日テレ『ギャルサー』枠の裏になったのが響いてます。NHKは『柳生十兵衛7番勝負 島原の乱』の時代劇枠も木曜20時になり、視聴者が重なる『京都地検の女』のテレビ朝日-東映京都枠の裏になってしまいました。もうちょっと他局の編成のことを考えてドラマを配置した方がいいんじゃないでしょうか。





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