23日『おいしいプロポーズ』が始まり春ドラマが出そろいました。この概況分析記事は2週は様子を見ておきたいところですが、そう待ってもいられません。グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の1月19~25日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか(またはつまらなかったか)を示すはずです。さすがの実績20%前後で視聴率トップを争うのは『渡る世間』と『トップキャスター』。『渡る世間』は変動要素が大きくどうなるかと思われましたがさすがベテランスタッフ、ここ一番に強い。キミ(赤木春恵)がいなくなってシリーズ始まって以来の平穏な日々を送っていた五月(泉ピン子)でしたが、久子(沢田雅美)がやってきていつも以上の『渡る世間』ワールドに突入。なにをやっても宇津井健の岡倉大吉もなじんできています。視聴率的に全盛期には及ばないものの、第7シリーズよりは盛り返してます。『トップキャスター』はストーリー的には並だと思いますけど、キャストをうまく生かして月9らしい豪華な感じはあり合格点。ただ椿木春香(天海祐希)のことを飛鳥望美(矢田亜希子)が1回目にしてはやくもいい人だとわかってしまうのは早すぎ。もうちょっと「どっちなんだろう」と思わせた方がよかったような。後は月9らしく恋愛要素をどうからめてくるかですね。期待ほどにはいけてないフジ系初回からの落ち込みがはげしいのはフジ系火曜の2作。『トップキャスター』も最初が高かったからなんとか視聴率は維持しているものの落ち込みは同レベル。喰いつきのいい企画はつくれても、内容がそれにおいつかないという傾向があるようです。『ブスの瞳に恋してる』は二枚目の主人公がブスに一目惚れするのか?と思っていたら、主人公・おさむ(稲垣吾郎)は最初は美幸(村上知子)の「おもしろ」にひかれただけ。3話にして美幸がおさむを好きになるという当たり前の展開になってしまいました。これでは『電車男』のヒットは再現できません。原作者・鈴木おさむが森三中・大島美幸と出会ってその日のうちに結婚したというエピソードを生かして、おさむがマジメに猛アタックするんだけどそれが美幸にとってバカにされているとしか思いようがなく二人がすれ違う、というあたりが期待される展開のような。『アテンションプリーズ』はパターンとしては旧『アテンションプリーズ』とか『スチュワーデス物語』と同じで、成績の悪い訓練生が厳しい指導で成長していくんでしょうけど、ちょっと雑すぎます。。紀比呂子の美咲洋子は地方から出てきてバカにされ、松本千秋は「ドジでノロマなカメ」だったわけですが、二人とも熱意だけはあった。しかし今度の美咲洋子は今のところそれがありません。それで面接で試験に受かるとは信じられません。これではみんな「やっぱりJALのレベルは落ちた」と思うだけですね。2話ではだいぶ最初のドタバタした感じは抜けてきましたけど、それにしてもちょっとね~。123次のページへ