キリスト教弾圧はたしかに政策的にはアリ第五話以降が何年にあたっているのか、お万(瀬戸朝香)、お楽(京野ことみ)、お夏(野波麻帆)の大奥入りも史実ではバラバラなのではっきりとしませんが、1630年代中盤でしょうか。第七話で描かれたキリシタン弾圧は、1612年に始まり、1637年の島原の乱でピークに達するので背景としてはかなり正確です。 弾圧について家光は「布教を口実に国を滅ぼそうとするものがいるからだ」といいます。たしかにキリスト教の布教は当時全盛のスペイン・ポルトガルのアジア政策に密接にからんでいます。 キリスト教の禁止と対外貿易を制限する鎖国令で外からの影響を絶つことができたのです。 春日局の陰謀で新選組!が成立?お静(雛形あきこ)から生まれた秀忠の隠し子、保科正之は重要な人物なので『大奥 第一章』の終盤に再登場する可能性は大です。保科正之は養子にいき信州高遠藩3万石の小大名になっていました。そのうち家光は正之が自分の異母弟であることを知り、さらに保科正之は(忠長と違って)分をわきまえた性格のいいやつだったので、家光に気に入られました。そのため会津23万石にまで取り立てられ、さらに四代将軍・家綱の後見人にも指名されます。 その後、保科家は徳川家の親戚である松平家を名乗り、会津藩は徳川家を守ることが伝統になります。 時代は下って江戸時代末期、会津藩主は松平容保(『新選組!』では筒井道隆)。伝統により徳川家を守る立場の容保は京都守護職として新選組を会津藩預かりにするわけで、『大奥 第一章』的にいうと、その遠因は春日局がお江与に対するあてつけにあるわけです。あの部分はフィクションでしょうが。 『大奥 第一章』これからの焦点は誰がお世継ぎを産むかということ。この戦いは江戸時代の中盤までの歴史に重要なポイントになってきますが、これを説明すると歴史的事実とはいえ今後の展開のネタバレになるので今回はこのへんで。 関連リンク ガイド記事「スタッフから見る秋ドラマ2004」 ガイド記事「大奥:お玉はダースベイダーに!」 「大奥を知る」大奥の組織、システムを解説
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