短期的な話題性のある銘柄
決算発表の後や、ニュースが出たばかりのタイミングで株を買うと、それが高値だったということもあります。それは、そういったポジティブなニュースのあとはみんなが注目しているし、短期的なトレードを狙っているトレーダーがこぞって参戦してくるからです。買う人が多ければ株価は上がりますが、その上がり方が問題。たくさんの買い注文が入ると株価が急騰します。もちろんそのまま永遠に株価が上がることはありえないので、どこかのタイミングで下がってくるのですが、下がるときも急激なのがこういった銘柄の特徴の1つ。
しかも高値でつかんでしまったら、あとはいかに早く損切りをするかにかかってきます。損切りをしないでずっと持っていればいいのでは?と思うかもしれませんが、一時的な話題で株価が急騰した銘柄が、その後株価を戻すのかといえば、それはけっこう難しいと思うのです。あくまで話題で上がったので、その話題がなくなれば注目されなくなるからです。
結論からいうと、こういった銘柄は最初から買わなければいいということ。特に投資(トレード)を始めたばかりの人にとっては、株が動くスピードについていくのも難しいと思います。少なくとも買わなければ、損をすることはないのです。
出来高があまりにも少ない銘柄
出来高というのは、ある一定の期間に、どれだけの売買があったかということです。出来高が多ければ売買が活発となって、値動きも軽くなります。ということは、注文を出したときに約定しやすいのですが、逆に出来高が少ないと、なかなか約定しないこともあります。仮に株を買って株価が上がったから、利益確定をの売り注文を出したときに、これを買ってくれる人がいないと利益確定ができません。しかも、極端に出来高が少ない銘柄の場合、売り注文の価格をと買い注文の価格の間がすごく空いていることもしばしば。たとえば、450円で売り注文を出しても、買い注文の価格が400円になっているというイメージです。400円で売っても利益が出るのであればいいのですが、利益が出ない場合には、買い注文の価格が上がってくるまで待つしかありません。
具体的に板を見てみると、下のような感じ。
注文価格の間隔があいている状態。画像はマネックス証券より。
この場合には、売るときでも買うときでも、なかなか約定しません。買い手か売り手のどちらかが妥協をして注文を出しなおすか、新しく買いたい(売りたい)という人が現れないと、株価は動きません。
ちなみにチャートはこのようになります。このようなチャートを描く銘柄の場合、約定するまで時間がかかるため、その分時間のロスになります。また急に相場が下がったときには、もちろん注文価格も下がってくるので、損切りをすることになるかもしれません。
なので、スムーズな売買ができるような銘柄を選ぶこともとても重要なポイントです。