水曜日のドラマ『ラストプレゼント~娘と生きる最後の夏~』放映:日本テレビ系 水曜22:00~(初回は22:00~23:09) 7月7日スタート脚本:秦建日子演出:岩本仁志、渡部智明、南雲聖一制作:大平太主題歌:槇原敬之「僕が一番欲しかったもの」出演:天海祐希、永作博美、要潤、佐々木蔵之介、福田麻由子、須藤理彩、田畑智子、大森暁美、林泰文、平泉成建築士の明日香(天海)は夫(佐々木)と娘を捨て、仕事に生きてきた。しかしがんで余命3ヶ月と宣告される。思い悩んで家に帰るが、そこには新しい母(永作)が…同じ枠で昨年は『共犯者』『最後の弁護人』と緻密で繊細な世界を構築してきた秦脚本。今回はひとことでいうと『僕の生きる道』と『僕と彼女と彼女の生きる道』を足して二で割って男女の役割を逆にしたような設定、一歩間違うと既視感ありありになりそうですが、どう新たなる切り口から攻めていくのか?ところで天海祐希はとっても健康そうですね…木曜日のドラマ高橋由美子・武田真治の『南くんの恋人』『南くんの恋人』放映:テレビ朝日系 木曜21:00~ 7月8日スタート原作:内田春菊脚本:中園ミホ演出:佐藤嗣麻子、新城毅彦制作:黒田徹也企画:高橋浩太郎主題歌:嵐「瞳の中のGalaxy」出演:深田恭子、二宮和也、田辺誠一、宮地真緒、、北村総一朗、安倍麻美、田澤有里朱、石井智也、荻野なお、石橋奈美、西村雅彦、名取裕子ちよみ(深田)と南(二宮)はつきあい始めて10ヶ月の普通のカップル。しかしアクシデントに見舞われてちよみが突然1/10サイズの身長16cmになりその秘密を隠して同居することに…94年に高橋由美子・武田真治主演で制作された、コミック原作を得意とする現在のテレビ朝日ドラマの原点をセルフリメイク。基本設定は同じだけど、旧作では幼なじみ同志だったり、新作は南くんが駅伝部所属だったりと細かい設定が違ってます。一番大きな違いは、旧作は岡田恵和脚本だったのが、今回は女性、それも『やまとなでしこ』など変わったヒロインを描くのが得意の中園ミホ脚本であること。単にカワイイだけのちよみにはなりそうにありません。『YASHA(夜叉)』『動物のお医者さん』など独特の映像をつくる佐藤嗣麻子演出も注目。『バツ彼』放映:TBS系 木曜22:00~ 7月1日スタート脚本:小松江里子演出:清弘誠 今井夏木 加藤新制作:伊藤一尋主題歌:リサ・ローブ「恋の嵐」出演:高橋克典、高嶋政伸、真矢みき、天野ひろゆき、阿部サダヲ、佐藤勇輝、三浦成、高林由紀子、稲森いずみアパレル会社の課長・安達恭介(高橋)は軟派な性格が災いし、妻から離婚されるはめになり、学生時代からの友人・佐久間陽平(高嶋)のマンションに転がり込む。その佐久間は妻に先立たれ、一人息子を育てるかたわら見合いを繰り返すけどマジメな性格が災いしていまだ成立せず。この二人がマザコン夫(阿部)と離婚調停中の柿崎章子(稲森)、彼女の友人で結婚しない女・川口夏樹(真矢)、それに二人の後輩・山根正博(天野)も加えた五人の30代・イイ大人のダメな恋を描く。軟派な高橋克典にマジメな高嶋政伸というイメージぴったりの役柄で、それぞれ単独主演しても視聴率をとる二人の組合せはなかなか強力。日曜劇場枠でもいいような気がするけど『Dr.コトー』『白い巨塔』と負け続けている裏のフジのドラマに対して必勝を期しているのか。気がかりなのは小松江里子脚本のツメが甘いことですが。スタッフとタイトル的には『元カレ』に続く彼シリーズ第二弾、ところで二作に共通するキャストがなぜキャイ~ン天野?角川映画版『人間の証明』『人間の証明』放映:フジテレビ系 木曜22:00~(初回は22:00~23:09)7月8日スタート原作:森村誠一脚本:前川洋一演出:河毛俊作、久保田哲史、成田岳制作:鈴木吉弘出演:竹野内豊、夏川結衣、大杉漣、横山めぐみ、高岡蒼佑、松下奈緒、鹿内孝、りりィ、山崎樹範、緒形拳、風間杜夫、國村隼、松坂慶子お台場の陸橋で黒人青年が「ストーハ」と謎の言葉を残して刺殺される。しかし橋の両端にいた目撃者は犯人を見ていない。謎の事件を追うのは警視庁捜査一課に栄転した棟居(竹野内)とベテラン横渡(大杉)。病的なまでに犯人逮捕に執念を燃やす棟居の前に様々な人間模様が。西城八十の詩「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?」や主題歌で有名な角川映画のリメイク。元になった映画は角川春樹Pの売り方の才能で大ヒットしましたが、映画としては…。むしろよかったのは映画の後につくられた林隆三主演の連続ドラマ版。これの主題歌を歌ったりりィが新作に出演しているところを見ると、こちらの方を意識しているようです。それならばまだ期待がもてますね。演出の河毛Dも『沙粧妙子 最後の事件』『ギフト』などサスペンスドラマの傑作をつくった実績があるし。前のページへ12345次のページへ