ドラマ/学園ドラマ

ビー・バップ・ハイスクール&スケバン刑事 「正義の不良」の時代(2ページ目)

宇梶剛士の元暴走族ネタ、嶋大輔の「男の勲章」、『ヤンキー母校に帰る』などチーマーとは違う「昔の不良」が大人気。なぜか正義のためにたたかう「不良」って?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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「女には弱いが喧嘩は強い」


最近は俳優・宇梶剛士が「伝説の暴走族・ブラックエンペラーの総長だった」ネタがバラエティでバカウケで自伝『不良品』を出版、嶋大輔の「男の勲章」がリバイバルヒット、またドラマはヒットしませんでしたが『ヤンキー母校に帰る』がベストセラーになるなど、弱いものいじめやオヤジ狩りなどをする今のチーマーとは違う、「昔の不良」が人気となっています。

「昔の不良」はなぜか正義のために戦うのが特徴です。このパターンは時代劇の「流れ者が民衆が虐げられているのを見てやむにやまれず助ける」というのがルーツでしょうか。それが任侠もの経由で受け継がれてきたのだと思います。

そんな「昔の不良」再評価をうけてか、先の「ヤングアダルト三連弾」で好評だった二作品にも新展開があります。

まずは『ビーバップ・ハイスクール』 がTBSでスペシャルドラマ化され6月16日・水曜プレミア枠で放送されます。

『ビー・バップ』はヤングマガジンに連載されていたきうちかずひろのコミックが原作で、加藤浩志と中間徹が他校の不良たちとバトルを繰り返し、不良の中の不良を争うというのが基本パターン。殺伐としたケンカばかりでなくの恋愛・友情・仲間といった青春もの要素も折り込まれているのがポイント。

映画版の仲村トオル・清水宏次朗、そしてマドンナ役の中山美穂に対して窪塚俊介・松尾敏伸・石原さとみという主演トリオ。

他に三原山順子に山田優、城東高校のナンバー1・山田敏光にアクション監督兼任の坂口拓、城東高校ナンバー2で敵役のテルに小林且弥、橘港河野ナンバー1・菊永淳一にMAKOTO、担任の大山先生に本上まなみ、少年課の鬼島刑事に陣内孝則となかなか期待のできるメンバーです。

脚本:鈴木おさむ
演出:金子文紀
制作:鈴木早苗
主題歌:BOφWY「B・BLUE」

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