脇役陣の厚み2・第一外科・くれない会など

田宮版の俳優はすでに亡くなった方も多く説明するのに苦労してますが、ただ一人、昔より今の方があきらかに有名なのは第一外科・金井講師/助教授の清水章吾。アイフルのCM「チワワのおじさん」でおなじみ。見せ場の少ない役なのが残念。

田宮版・佃医局長/講師の河原崎長一郎は先月のガイド記事で取り上げた「高度成長期にまじめに働く普通のお父さん日本一」俳優。だからなのか、佃は原作と唐沢版では世渡りのため財前派にいるようなキャラなのに、河原崎・佃は心の底から財前についているように見えます。俳優による違いを最も感じさせるキャラです。

柳原役・田宮版の高橋長英は伊藤英明のように二枚目ではありませんが若いころから屈折した青年役が得意だった演技派、第二審でのキーパーソンを伊藤英明がどう見せてくれるか?

また亀山看護師も第二審のキーパーソンですが、原作・田宮版では第一審まではそう目立つ役ではなく、西田尚美でオジサンくさいドラマの女性比率を少しでも上げようとしていますね。ちなみに演じている松本典子、元アイドルではなく劇作家・清水邦夫夫人です。

さて、その女優陣。田宮版では東佐枝子(島田陽子・現在は楊子)と花森ケイ子(太地喜和子)の二人の比重が高く、それで持っていたと印象ですが、唐沢版では他の女優も活躍しています。

財前の妻役・田宮版の生田悦子(ドラマ的には昼メロで活躍しましたが、有名なのは欽ドン!の「よいOL」)は子どももあり夫と父に従っていく「古き良き時代の女」でしたが、唐沢版の若村麻由美は子どもができず、夫との関係は冷えているがそれでも夫が教授の肩書きを得ることを望んでいるという現代の女性です。

東教授夫人は田宮版も唐沢版もほぼ同一イメージですが、高畑淳子の方がより積極的に「くれない会」で活動し、ゴルフコンペの会で見捨てられてながらも虚勢をはる哀れさがたまりません。

里見の妻・三知代は田宮版の上村香子も裁判で証言するのに難色をしめしていましたが、水野真紀は家を出るとよりアグレッシブです。里見周辺では、原作・田宮版では自分も大学を離れて町医者になっている兄(岡田英次)が相談相手としていたり、里見に味方しともに大学を去る医局員・谷山(堀内正美)らがいましたが、唐沢版では兄は登場せず、医局員も現実的な竹内(佐々木蔵之介)になって、里見の孤立無援ぶりが際だっています。

役名 唐沢版 田宮版 役柄
金井達夫 奥田達士 清水章吾 浪速大学第一外科講師/助教授
佃友博 片岡孝太郎 河原崎長一郎 浪速大学第一外科医局長/講師
安西信也 小林正寛 伊東辰夫 浪速大学第一外科医局員/医局長
柳原弘 伊藤英明 高橋長英 浪速大学第一外科医局員
亀山君子 西田尚美 松本典子 浪速大学外科病棟看護師
       
東佐枝子 矢田亜希子 島田陽子 東教授の娘
東政子 高畑淳子 東恵美子 東教授の妻
花森ケイ子 黒木瞳 太地喜和子 五郎の愛人
財前杏子 若村麻由美 生田悦子 五郎の妻
里見三知代 水野真紀 上村香子 脩二の妻
鵜飼典江 野川由美子 野村昭子 鵜飼の妻
黒川きぬ 池内淳子 中北千枝子 五郎の母
       
里見清一   岡田英次 修二の兄、開業医
谷山   堀内正美 浪速大学第一内科医局員
竹内雄太 佐々木蔵之介   浪速大学第一内科医局員