事故はロケ現場の自動車用品販売店のピットから発進し右に曲がっていくシーンの撮影で起きました。右に曲がりすぎて駐車中の一般車に激突しそうになり、それをかわそうと左にいって観客に突っ込んだという状況です。
事故を起こした俳優の証言で「いいところを見せたくてアクセルを踏みすぎた。急発進後、車の後部が左右に振れた」ということで加速しすぎでコントロールを失ったことがうかがえます。
石原プロの小林専務は記者会見で「スタントマンを使うほど危ないシーンではなかった」「長年、刑事ドラマを制作しているがこんなことはなかった」とコメントしています。
なにが今までと違っているか、というとすぐにわかるのはクルマ。
以前の『西部警察』ではスカイラインやフェアレディZなどの日産車を使っていました。今回の主力はTVRという一般には知られないメーカーです。
TVRはイギリスのメーカーで年産約2000台の少量生産スポーツカーメーカー。事故を起こしたのは2シーターのタスカン(写真)というモデル。3600CC、350馬力、車重1100キロと軽量ハイパワーであのベッカムが所有していることでも知られています。
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