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NHK大阪で関西以外の舞台はやめとけ 連続テレビ小説の法則

「NHK大阪制作の連続テレビ小説は関西以外では盛り上がらない」の法則?通り『まんてん』も大阪が舞台になってから調子に乗ってきました。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

NHK連続テレビ小説『まんてん』、序盤・2ヶ月が経過してだんだん調子に乗ってきました。個人的事前見通しではスタート当初はもう一つだろうと見ていたので、まずは予想通り。なぜ最初はもう一つだと思っていたか?予想の根拠は「屋久島から物語が始まるから」です。

連続テレビ小説はNHKの東京と大阪局が半年交替で制作して、『まんてん』は大阪局の担当。大阪局が制作する場合、伝統的に関西以外を舞台にするとおもしろくないんです。

そのあたりの歴史を東京、大阪局別の視聴率グラフ(データはビデオリサーチ関東調べ)を見ながら振り返ってみましょう。

初期は放送期間が一年だった連続テレビ小説ですが、長すぎて後半だれ気味になることから半年になり、また大阪局も交代で担当するようになったのが75年『おはようさん』から。田辺聖子原作、ヒロインは秋野暢子で大阪のOLが主人公で東京制作の大竹しのぶ主演『水色の時』と互角の視聴率ですべりだしは順調。
しかし、翌76年の『火の国に』は熊本の女性造園師が主人公、ものすごく印象に残らないドラマでした。77年は神戸のパン屋さんが舞台の『風見鶏』。神戸・異人館を観光地として有名にしましたが、78年『わたしは海』は広島を中心に瀬戸内海が舞台で盛り上がらず。

このあたりでNHK内部でも大阪局にテレビ小説を任せられるか?と議論になり、状況を打開すべく大阪商人ものを得意とする花登筐に脚本を依頼した『鮎のうた』が大ヒット。

81年は東京が2作つくり、83年はテレビ小説のみならずドラマ史上最大のヒット作『おしん』が一年放送され、大阪制作はおやすみ。余裕を持って隔年制作の80,82,84年はまあまあですが、85年は九州の旅芝居が舞台の『いちばん太鼓』でずっこけます。

この後、連続テレビ小説全体が視聴率低落傾向になり、91年、東京制作の一年放送『君の名は』が時代錯誤のリメイクで失敗して窮地に追い込まれます。それを救ったのがめずらしく大阪局で92年、橋田壽賀子脚本の大阪商売もの『女は度胸』が盛り返します。

しかし今度はその切り札、橋田脚本が94~95年の東京制作『春よ、来い』が安田成美降板騒動などで失敗し、続く大阪制作、95年の『走らんか!』は博多が舞台でさらに傷口を広げます。

これを回復したのが大阪バリバリの『ふたりっ子』…と関西を離れて失敗し、大阪に戻って立て直す歴史を繰り返しています。

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