スカパー!の新サービス「スカパー!2」が7月1日に本格的に放送開始しますが、イマイチ盛り上がっていません。
「スカパー!2」は4月に開局したプラットワンとともに、これまでのデジタルCS局・スカパー!と異なり、衛星が東経110°にあることから「110°CS放送」といわれています。
その狙いは同じく東経110°に衛星があるNHK、地上波民放キー局が持つデジタルBSとチューナーが共用できること。デジタルBSが先行開局して開拓したユーザを取り込もうとのもくろみでした。
しかし、皮算用はデジタルBSの普及が進まないことから違ってきました。総務省の目標は3年で1000万台、しかし中間の2001年12月末でデジタルBSテレビ+チューナーで100万台、CATV経由での受信を含めても250万台と目標を大きく下回っています。
有料の110°CSはさらに厳しく4月に開局したプラットワンのチャンネル「電波少年的放送局」では視聴人数をリアルタイムで表示していますが「ライブハウス並み」の数字に留まっています。
そんな状況下で「スカパー!2」も盛り上がらず、スカパー!本体もW杯に必死だし、放送するチャンネルも有料放送41チャンネルのうち、「スカパー!2」のみの独自チャンネルは5チャンネル、残り36チャンネルはスカパー!でも放送しているという気合いが入ってない状況です。
しかしそんななかでもドラマファンには見逃せないチャンネルがあります。TBSが運営する「TBSチャンネル」です。これまでTBSは80年代前半までの自社制作ドラマをなかなか再放送しませんでしたが、110°CS進出とともに一挙に名作ドラマを公開してきました。
ラインアップは
『女と味噌汁』(65~80)
『白い影』(73)
『寺内貫太郎一家』(74)
『岸辺のアルバム』(77)
『淋しいのはお前だけじゃない』(82)
『ふぞろいの林檎たち』(83)