そしてもどって日本のドラマ。連続ドラマでブリッジエピソードを実施した例はありません。近い例では連続ドラマからしばらくたってスペシャルを放送するパターン。普通は連続ドラマで一度は完結するわけですが、『意外とシングルガール』(TBS 1988)では連続ドラマ版は謎を残して終わってます。
三人の男(西郷輝彦・村上弘明・藤井郁弥)にプロポーズされて困ったヒロイン(今井美樹)が出した結論は「誰と結婚しても自分なりの生き方をすれば幸せになれる」だから、となんと巨大なサイコロをふって結婚相手を決めようとする。そしてサイコロが転がっているところで終わり。
それを受けて半年後のスペシャル版ではどうなったか? ヒロインはだれとも結婚していない、なんとサイコロは海だか川だかにはまって何が出たかわからなかったのだ……(人を食った展開!)。
というような似た例もありますが一度、本格的ブリッジエピソードをやってみてはどうでしょうか。
つまり4月から放送して6月末、いったい最終回はどうなるんだと思わせておいて、最後に「つづく」として視聴者をひっくり返す。7~9月の間に全国で再放送し話題性で新しい視聴者を開拓しておけば10月からは高視聴率間違いなし。
問題は前半が盛り上がらず低視聴率だった場合。10月からはスケジュールを押さえていた俳優を使って別のドラマの企画を考えるか、違約金を払うかということが必要になりますが。
これを読んでいるプロデューサのみなさん! 誰かやってみません? 日本初の試みであることは間違いありません。
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