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丑年に読モー!ギュウっと満載牛肉トリビア(2ページ目)

2009年は丑年。干支にちなんだ動物が牛ということで、今年のパワーを「食べる」ことが可能! そこで、今回はより牛肉に親しんでもらえるような牛肉トリビアを集めてみました。

執筆者:飯野 耀子

トリビア2:和牛=国産牛ではない!?

牛肉
牛肉トリビアに詳しくなったら、もっとおいしく食べられるかも
ところで牛肉と一口にいっても、いろいろな銘柄の牛がありますが、みなさんはどこの牛肉がお好きですか? やはりオーソドックスに神戸や松阪、米沢でしょうか?

ここで質問です。これらの牛は和牛でしょうか? 国産牛でしょうか? 「えっ、和牛は日本の牛のことだし、国産も日本の牛なのにどうしてそんな質問するの?」そんな声が聞こえそうですね。しかし、実はこのふたつはまったく別のもの。ちなみに上述の3銘柄についての正解は「和牛でもあり、国産牛でもある」です。

まず「和牛」の定義から。これは産地ではなく、品種に対して使われる言葉なのです。現在、日本で飼育されている和牛は、国産では90%のシェアを誇る「黒毛和種(黒毛和牛とも表示されます)」、「褐毛和種」、「日本短角種」「無角和種」の4種。これらの牛がアメリカで育てば、「アメリカ産黒毛和牛」となるわけです。また「和牛」とはこの4種、もしくはこれらの交配種で登録審査に通った牛にのみ許された表示です。
※登録や手続き上の関係で現在そういった商品はないことになっています

一方、「国産牛」の定義は原産地が日本ということです。以前は外国生まれ、外国育ちの牛でも、生きたまま来日して、3ヵ月以上日本で生活すれば「国産牛」になれるといった制度がありました。例えば、オージービーフでも日本に3ヵ月以上滞在してから食肉加工されれば「国産牛」と表示されていたわけです。

しかし、2005年の法改正によって、その牛が一番長く生育していた土地を「原産国表示」するということになりました。国産牛の条件として、「日本生まれ、日本育ち」であることはマストではありませんが、「アメリカ生まれ日本育ち」だった場合、食肉になった際にアメリカにいた時間よりも日本にいた時間が長ければ「国産」、アメリカにいた時間の方が長ければ「アメリカ産」となります。

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