子育て/子育て関連情報

都会の地下に新しい農業の形を訪ねる(2ページ目)

総合人材サービス会社パソナの本社ビル地下2階に畑があるのをご存知ですか?一般の人も訪問することが可能なその畑は新しい農業の形を模索するパソナが提案する食育の場でもありました。

執筆者:飯野 耀子

光の種類と農作物の成長

(上)同じように育てても光の色の違いでそれぞれに成長の違うコールラビ。(下)同じくコールラビを色違いの光で育てているところ。計6色の光による実験結果、驚くほどの違いですね。
みなさん、室内での野菜栽培とひとくちにいってもいろんなやり方があるのをご存じですか?今回教えていただいた中で特におもしろかったのが光のこと。例えばあるお部屋はLED(発光ダイオード)といって消費電力が少なく、電球の温度が上がらない光によって植物を栽培。通常、植物が育つだけの光を電気でまかなおうと思うと強力な冷房施設の設置が必要なのですがLEDを利用すればその心配がなくなるので省エネ室内農業の一つだと云えます。更にこのお部屋では同じ野菜(今育てられているのはコールラビ)に対して6色の電気をあて、電気の色による成長度合の違いを見られるようになっています。こういった実験を実際に農園などを作る際に活用すれば効率の良い農業が実践できますから無駄な苦労というものを減らすことができます。こうやっていろんな実験をすることでパソナは新しい農業スタイルを紹介しているんですね。

土がなくてもお米が作れる!?

パソナO2では普段の一般開放に加え、年に数回、イベント日というのを企画してみなさんに様々な農業体験をしてもらっています。中でも子供たちが参加して楽しいイベントに稲作があります。これはパソナO2内にある田んぼに稲を植える作業なのですが…なんとパソナO2の田んぼには泥がないんです!しかも田んぼなのに白い!!これは植物栽培用のセラミックなのですがパソナO2の田んぼではセラミックに稲を植え、肥料などは栄養成分を水分に溶かすことでお米の水耕栽培にしているんです。以前はこしひかりだけだったのが今では古代米など数種のお米の栽培にも挑戦しているとのこと。お米が育っている姿を実際に見ることは特に都会に住んでいると難しいので、パソナO2の田んぼを活用してぜひ、お子さんにお米が育つ姿を見せてあげてくださいね。

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