お節料理では普段使いの食材も一手間、一工夫でご馳走仕様に仕上げて「ハレの日」のお料理に! |
今回のお弁当のポイント
お節料理は晴れの日の料理の代表。新しい年の門出をお祝いする料理ということで、お節料理のメニューはどれも縁起のいい意味が込められています。一つ、一つの意味を教えてあげながら作ったり食べたりして、日本のよい伝統を子供たちに教えてあげるいい機会なので、ぜひご活用ください。■昆布博士の昆布巻き
昆布巻きの意味は「よろこぶ」。昆布は結納などでも必ず使われる「喜び」を意味する食材です。今回は昆布の専門家に昆布巻きを美味しく作るコツを教わってきましたので、みなさんにもご紹介します。
定番は鮎や鰊の甘露煮ですが、豚の角煮やそれから面白いところではソーセージを軸にして巻いた昆布巻きも美味しいです。ぜひお正月だけでなく普段の食卓にも様々にアレンジした昆布巻きを出してみてはいかがでしょうか?(調理指導:築地昆布商 吹田商店03-3541-6931)
■梅花玉子
松竹梅という言葉があるように、梅というのは縁起のいい花として昔から日本人に愛されています。なぜ縁起がいいかというと「寒さに耐える」というところから来ているそう。また梅が長生きの象徴となっている地方もあるようです。さらに玉子も子孫繁栄という意味をもっているので、慶事の献立には必ずといっていいほど登場する食材です。
■かまぼこの飾り切り
かまぼこは昔は「貴族の食べ物」だったというくらい高級食材だったそうです。お節では紅白ということで新春の喜びを表現するのに使用。このかまぼこに一工夫することで、さらに縁起のいいメニューにすることができます。今回は「結び」という飾り切りの中でもかまぼこ自体を結び型にする飾り切りをご紹介します。
大きなお子さんは自分で、小さなお子さんはお母さんが下準備をしてあげることで簡単に作ることが出来ます。お子さまのお節作りデビューにはぴったりのメニューです。同じようにお煮しめのこんにゃくも作業させてあげるといいですね。こんにゃくの場合は今回のようにしてもいいですし、弾力があるので単純に真ん中に切り目を入れてひっくりかえす方法でも大丈夫です。
作り方
おさらい
昆布巻きは数日前にちょっと薄味に作っておくと保存している間に日増しに昆布に味が染み、お正月当日丁度いい塩梅になります。梅花玉子は前日に作ってお箸にはめたまま冷蔵庫に入れておいて食べる直前にカットしましょう。かまぼこは作業時間はかかりませんが、結び方が小さいお子さんには難しいかもしれないのでお正月前に一度、練習することをオススメします。最近はお節を買う家庭が増えてきていますが、ちょっとした飾りや追加の一品を加えるだけでもその家のオリジナリティを出すことができます。ぜひ、素敵なお節料理を用意して、いいお正月をお迎えくださいね。