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親と子どもでこんなに違う?「理想の親」像(2ページ目)

子どもの言動に「これくらいはできてあたり前」と、無意識に親の理想を要求してしまうことはありませんか? 子どもが「こんな親だったらいいな」と願う理想の親になっていますか?

執筆者:鈴木 牧子

親子間のギャップを埋めるコツ

女の子
完璧を求めてイライラしてるママより、失敗を笑いあえる優しいママがいい
高度成長期を過ごしてきた大人たちは戦前の子育て環境と、大きく違う時代を過ごしてきました。育児に関する情報量は増えましたが、自由なだけにかえって迷いも生じ「親の責任という重圧」に揺れています。

子育てにおいては、良かれと思って決めた方針であっても、必ず大なり小なりのトラブルが発生するものです。その度に「選ばなかった選択肢の方が良かったのでは?」と不安がることもあるかもしれません。しかし、親の不安な気持ちが子どもに伝わることで、かえって悪循環に突入するケースもあります。

子どもは親の影響を受けて成長していきます。自分を喜んで見守る人(親)がいると、子どもは自分は愛されているという喜びと自信を持ち、潜在能力を開花させていきます。「理想の親」を目指すなら、まずは子どもの心の安全基地を心がけることです。脳科学者の茂木健一郎さんは「安全基地」として、4つのポイントをあげています。

  1. やりたいことをやらせる
  2. 応援団に徹する
  3. 欠点も受け入れる
  4. 困った時こそ手助けをする

子どもの成長のプロセスの中で、喜・怒・哀・楽の感情表現をを十分に経験させてあげましょう。自分の感情を言葉できちんと伝えられることは、コミュニケーション能力を高める上で大切な訓練となります。シュタイナー教育の中で伝えられている考え方もご参考にしてみてください(ページ下部の関連記事参照)。

子どもの問題点を探すことが改善の道といった思い込みは、悪循環にはまりやすくなります。理想の方向性は目指しながらも、失敗してもめげないで、前向きに「良い所探し」が上手な親子でありたいですね。「こんなこともあるさ」「大丈夫だよ」と安心感が伝わる声かけのほうが、解決の道が見つかりやすくなりますよ。

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