子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

怒られても振り向かせたい、子どもの気持ち

忙しいからと子育てから逃げているパパに、怒られるのを覚悟でコミュニケーションを求める子。「問題行動」は親へのサイン。思春期になってから子どもとの溝を埋めるのは、倍エネルギーが必要になります。

執筆者:鈴木 牧子

パパとの触れ合いを求める娘

パパが寝ている布団の上でふざけている娘
「いつまでも寝てないで、私と遊んで!」もう少し寝ていたいパパとの攻防戦も子どもにとっては楽しいスキンシップのふざけっこです
Q:4歳の娘とパパとの関係が悪く悩みますパパは家に居ても、自分のやりたいことを優先し、子どもと遊んでくれません。娘は遊んでくれないパパに不満があるようです。そのせいなのかパパに物を投げたり、我侭な態度で接します。態度の悪い娘をパパは許せないようで、腕を押さえつけたり、「いい加減にしろ!」などと厳しく叱っています。娘も怒鳴られた時だけおとなしくなり「さっきはごめんなさい」とパパのご機嫌を取りにいっています。自分の欲求が通らないと、我侭な態度を取る娘にどう接して行ったらいいでしょうか?

問題行動は、こっちを向いてのサインです

A:遊びたい娘さんの気持ちがパパに理解してもらえないで、お困りのようですね。娘さんはまだ小さい為に、自分の欲求を言葉だけではパパに上手く言えないで苛立っているために「物を投げる」などの問題行動を起こしているようです。関心を向けて欲しい為に「厳しく叱られる結果」であってもパパとコミュニケーションを取りたい「捨て身の行動」と受け止めてあげてください。

4歳の年齢ではまだ親との基本的信頼関係(愛情)を築く成長段階の途中です。問題行動はコミュニケーションの手段が未確立なために起こる、混乱やパニックです。突然パニックを起こす子の中には、自分の思いを相手に伝える手段がない場合や、相手から何を言われているのか言葉で理解できない場合もあります。

心さびしいSOSサインをママがサポート

子どものSOSサインを、「親に迷惑をかける困った行為」としか受け取らないでいると、子どもの心はより荒んでいきます。「思い通りにならないダメな子」と諦めずに、親の方から手を差し伸べて子どもとスキンシップや語り合う態勢を作ってみましょう。受け入れようとする親の気持ちは不思議なほど子どもに伝わり「生きる力」の源となります。「パパが好きだから遊んで欲しいのね?その気持ちがパパに伝わる方法をママと一緒に考えてみようか?」等、意思疎通の橋渡しの役をママがサポートしてみましょう。

・遊びの内容を考える(パパと娘の妥協点を探す)
・遊ぶためのルールを作る(時間を決める・楽しい気持ちを大切にする)

パパに子育て参加の重要性を理解してもらう

パパに娘さんの問題行動は「パパの気持ちを自分に向けて欲しい」サインの1つであることを説明して下さい。このような時に「甘やかすと何処までも限界が無くなる」「厳しい躾をしている自分は正しい」などの反論がありますが、イソップ物語の「北風と太陽」のように子どもの気持ちを暖かく受け止める方が、問題行動が解決する早道になります。

>>条件をつけないで注ぐ愛情が、信頼と安心感を育む>>>
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