子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

子どもの自尊心を育てる親の気配りとは

上手に叱ることができたなら、子どもも素直に反省したり、同じ過ちを繰り返さないように気をつけるようになって来ます。自尊心を踏みにじらない叱り方・気配りを心がけましょう。

執筆者:鈴木 牧子

人前で叱っていいのでしょうか?

泣いている女の子を犬が顔を舐めている
「そんな悪いことする子は嫌い!」なんて言わないで。私の気持ちをわかってくれるのはおまえだけなの?
Q:育児に正解はないと思っていますが、友人は人前でも子どもを叱ったり、罵倒したりしています。周りで見ているこちらの方がいたたまれなくなるくらいの勢いです。私自身は親から人前では叱らない配慮で育てられたので、他人事なのですが気になっています。毎回人前でひどく怒られている割に、子どもの行動が一向に直る気配がないのは叱り方に問題があるからでしょうか?親側の「叱るルール」があるのなら教えてください。

叱り方にもTPO

A:子どもに社会のルールを教えることは大切なことですが、叱り方にもTPOがありますね。時を示すTimeのT, 場所を示すPlaceのP, 状況を示すOccasionのOに配慮した叱り方をしましょう。子どもの人権を軽んじて、罵声を浴びせたり、馬鹿にしたり、無視したりといった行為は避けたいものです。大人の権力を押し付けて、子どもをの行動を変えようとしてもその場しのぎになるだけです。前提として「子どもとの間に信頼関係を築くこと」を意識したいものです。安全、安心、自信という誰もが持つ権利を侵害しない配慮が必要です。子どものしつけはアメとムチを使い分けての動物の調教とは違います。

叱るときに大人側の配慮が不足していると、子どもは「自分はダメな子、愛される価値のない子、生きている価値がない、何をしても失敗ばかり」と自分自身を卑しめ、責める傾向が出てきます。親から受けたこれらのプレッシャーは、子どもの将来に大きな影響を与えかねません。

ゴメンナサイを言わせることが目的ではない

しつけとは、安全の為のルールや社会生活におけるルール、家庭の中で伝えていきたい習慣や決め事が含まれます。それらを事あるごとに子どもに伝え聞かせる中で、親子の縦関係の絆が形成されてゆきます。

しかし最近は目の前で起こった行動を、○×式で判断する叱りかた方が「しつけ」と勘違いする人が増えてきました。大人はしつけたつもりでも、こどもはその場を逃れたい為だけにゴメンナサイを言う場合があります。大人の顔色ばかり見て行動していると次第に自分で考えないようになって、思春期が来たとき「自立出来ない自分」に悩んだりします。

>>自尊心が育つと自分を信じられる>>
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