子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

子どもが楽しくお手伝いする方法

お手伝いを子どもにさせても、イヤイヤされるとやっぱり気分はよくないものです。子どもに楽しんでお手伝いを覚えさせる方法とは、一体どのようなものでしょうか?

執筆者:谷口 賢晋


お手伝いを楽しくさせるには?

Q:小学生の子どもにお手伝いをさせようと奮闘しています。きつくいうと、イヤイヤやるのですが、私は楽しんでやってほしいと思っています。手伝ったらご褒美として何かを与えるというのは、どうも違和感があって好きではありません。どうすれば、楽しんでお手伝いができるようになるでしょうか?

子どものお手伝い
子どもに楽しんでお手伝いさせるにはどうしたらいいのでしょうか?
A:お手伝いすることの「正当ないいわけ」を見つけてみるというのはいかがでしょうか?

大人でも子どもでも、何か新しいことを始めるときには、正当ないいわけ(理由)を求めているといわれます。小さなところでいうと、新しいテレビを買うとき、新しい車を買うとき、新しい習い事をするときなどです。「こっちのテレビのほうが環境にいいから」「こっちの車のほうが安全だから」「この習い事で人生がよくなるから」など、それを買う(する)正当ないいわけがあると、人は動きやすくなります。

あるいは、ただ高級な電子レンジがほしいといっても、家族の反対にあうかもしれません。そんなとき、「この電子レンジは脂肪分が落ちるから健康によくて、あなたもスリムになれるわよ」と言うと、購入する抵抗が少なくなることがあります。そして、新しい電子レンジを購入した結果、「楽しく食事ができるので購入してよかった」という新たな発見があるかもしれません。

新しいことへの不安を打ち消すのが「いいわけ」

新しいことを始めるときは、誰でも不安があるものです。お手伝いであっても新しいことには変わりありません。子どもはお手伝いすることで、どんなことを得るのか、あるいはどんなことを失うのか事前に知ることはできないので不安を持っています。正当ないいわけは、その不安を打ち消してくれます。テレビゲームも「脳の活性に役立つ」という正当ないいわけがあると、「ちょっとやってみようかな……」という気にもなります。

正当ないいわけの見つけ方

お手伝いすることの正当ないいわけが何か? それは、人によってさまざまです。どうやって見つけるかというと、「子どもが大切にしている価値観を見つけること」です。そのときあなたの子どもがどんなことを大切に思っているかということを尊重します。「人気者になりたい」「やさしいと言われたい」「異性にもてたい」など、どんなことでも構いません。子どもが何を大切にし、興味を持っているか観察してみると、いろいろな発見があると思います。

子どもの大切にしていることが発見できれば、あとは簡単。「料理が手伝えると人気者になれる」「後片づけのできる人はやさしい人になれる」など、どんなことでも正当ないいわけの完成です。

お手伝いしたくないのではない

何でもかんでも、子どものために正当ないいわけを見つけるのが必要かどうかは疑問です。しかし、ときに、そうやって子どもを導くということがあっていいのではないかと思います。始めれば何かしらを発見するのが子どもの特権。子どもは、「お手伝いするのが嫌」なのではなくて、「新しいことを始める不安があるだけなんだ」ということを知っておいて損はないと思います。



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