アレルギーとトランス脂肪酸の関係

トランス型脂肪酸が健康に良くない理由のもうひとつに、アレルギーや免疫力の低下があげられます。これは「腸壁や皮膚の細胞膜にトランス型脂肪酸が取り込まれると、本来のシス型脂肪酸と立体構造が異なるため細胞膜の隙間ができ、体に有害なものが入り込みアレルギーなどを引き起こす」という考え方です。

脂肪酸は全ての細胞の細胞膜の原料として不可欠ですが、トランス型に変化すると、体内で細胞膜が作られるときに弱く不安定な細胞膜となります。そのため、ウイルスや細菌が進入しすくなって免疫機能を弱らせるようです。そのため、アレルゲンとなる異物の進入が心配な子どものアトピー性皮膚炎やアレルギーとの関連も指摘されているのです。

日本人の平均では、皮下脂肪の中に約4%のトランス型脂肪酸が含まれますが、アレルギーのある場合はもっと多量のトランス型脂肪酸を含んでいると言われています。また、このトランス型脂肪酸を体外に排泄しようとすると、多量のビタミン類やミネラルを消費することもわかっています。

我が子の食生活が、レトルトや外食の食生活が続くと……。市販のお菓子を食べ続けると……。「アレルギー症状が強くなる」なんて時には、もしかしたらこの油の中に原因があるのかも知れません。子どもに「アレルギー症状がある」ことは、実は「まだ解明しきれない不自然な物質を体に取り込む、危険性を敏感に察知することのできる優秀な体のサイン」なのかもしれません。

何にトランス脂肪酸が含まれるの?

トランス脂肪酸は、主に以下のような食品に利用されています。

・マーガリン(マーガリンは、液体である油を塗りやすく、常温でも固体であるように熱を加えたり水素を添加したもの。それに味・香り・色を着けたものです)

・ショートニング(ショートニングは、パンや菓子の原料の練り込み用の固体化した植物油脂です。無味無臭のもの)

・植物油(製品によって異なりますが一般的な精製する過程で高い熱を加えるため、一部がトランス脂肪酸に変化しています)

・コーヒーフレッシュ(あまり知られていないのですが、小さなパックでよくコーヒーと一緒に出てくるミルクは、油を乳化剤で水に溶かしたものなのです。実際にはミルクは使われていません)

・市販の菓子類(チョコレートスナック菓子)、パン、ケーキなど

・カレールウ、シチュールウ、マヨネーズなど

・ファーストフードなどで使われる油を含むもの(ポテト、チキンなど)

・コロッケや惣菜などで何度も使用されている油

実際、生活の中にこの「狂った油」と呼ばれる「トランス型脂肪酸」は、子ども達を取巻く食品市場で多く使われているのが実情です。この脂肪酸が、広く利用される大きな理由は「低コスト」「酸化しにくく、品質が保たれること」です。そのため多くの食品に頻繁に利用されています。

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