副鼻腔炎とは?

Q:息子は風邪を引くたびに、黄色っぽい汚い色の鼻水がしばらく続きます。実家の母は「蓄膿じゃないの?あなたも小さい頃手術したわよ」と言うのですが、やはり手術しなければならないのでしょうか。教えて下さい。

赤で囲んだあたりに副鼻腔があります
赤で囲んだあたりに副鼻腔があります
A:お答えします。蓄膿症は副鼻腔炎が慢性になったものです。副鼻腔とは額の真ん中や鼻の横にある(写真参照)空洞で、そこに起こる炎症を副鼻腔炎と言います。

乳幼児期には副鼻腔が未発達で、風邪などでもすぐに副鼻腔に細菌やウイルスが入り込み、炎症が起こります。炎症が起こると副鼻腔に膿がたまり、鼻が詰まって息がしにくくなったり、緑色や青色の、膿のような粘っこい鼻水がどんどん出てきます。膿の量が増えると頭が重くなったり痛くなったりで、機嫌が悪くなります。このように急に起こった副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」と言います。

この状態で適切な治療を受けないと、副鼻腔炎が慢性になり「慢性副鼻腔炎」という状態になります。これがいわゆる「蓄膿症」で、ずっと膿のような鼻水が出続けます。膿がたまり続けることで副鼻腔の粘膜がさらに炎症を起こし、悪循環になってしまうのでますます症状がひどくなります。ひどくなると副鼻腔にポリープが出来る「鼻茸(はなたけ)」という状態になることもあります。

副鼻腔炎の治療・家庭でのケア

治療はまず、副鼻腔の粘膜をきれいにして、膿を取り除くところからはじめます。そのために、鼻の中にスプレーで薬剤を噴霧したり、抗生物質や去痰薬などの内服をしたりします。それ以外に、アレルギーの症状があれば抗アレルギー薬の点鼻薬や、内服薬を使います。

慢性副鼻腔炎になってしまった場合、なかなか治りにくいことも多いのですが上記の治療に加えて、少しずつ長期間抗生物質を飲ませる方法、さらにステロイドの点鼻薬なども併用されます。以前は副鼻腔の粘膜を取り除く手術をすることもありましたが、最近は子供のうちに手術をすることはほとんどありません。

家庭ではまず風邪を早めに治療すること。出来るようになればうがいの習慣を付けさせましょう。副鼻腔炎を予防するために、まめに鼻をかみ、鼻水を喉にためたり、飲み込んだりしないようにします。このようなことに気をつけて、慢性副鼻腔炎を予防しましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。


<参考リンク先>
副鼻腔炎(Dr赤ひげ.com>家族の健康>子供の健康>子供の耳鼻咽喉科の病気)
花粉症の人は慢性副鼻腔炎にも注意!(記事)
副鼻腔炎(メルクマニュアル家庭版)
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