子供の病気/その他の子供に多い病気

「ぜいぜい」言ったら、喘息ですか?

子供の気管支は成人より細く、そのためちょっとしたことで空気が通りにくくなり「ぜいぜい」という「喘鳴(ぜんめい)」が起きやすくなっています。ぜいぜいいうのは喘息と考えがちですが、本当でしょうか。

執筆者:長尾 大志


喘鳴(ぜんめい)とは?

Q:うちの子供が最近、風邪のような症状と夜中に「ぜいぜい」言うようになりました。知り合いには、「喘息だから病院にかかった方がいい」といわれるのですが、本当のところ、どうなのでしょうか。教えて下さい。

A:お答えします。呼吸が荒く「ぜいぜい」「ひゅーひゅー」という音がする症状を喘鳴(ぜんめい)といいます。喘鳴は空気の通り道(喉から気管・気管支まで)が狭くなることで起こります。喘鳴を起こす原因にはいろいろあって、たとえば息を吸うときに音が聞こえるか、吐くときに音が聞こえるか。身体のどの辺で聞こえるかなどで専門家であればある程度原因の判断が出来ます。

喘鳴の原因

それまで健康であった子供が風邪などをきっかけにぜいぜいいうようになった場合、多くは次のような病気・状態が考えられます
  • 喘息:主にアレルギーが原因で起こる気管支の炎症で、気管支が狭くなって喘鳴が起こります
  • 細気管支炎 :主にウイルスなどの感染が原因の気管支の炎症で、痰が増えて喘鳴が起こります
  • 気管支の異物
  • クループ(症候群):ウイルスや細菌の感染が原因で起こる喉の炎症で、喉が腫れて空気の通り道が狭くなります

上段は子供・下段は大人の気管支
上段は子供・下段は大人の気管支
子供の気管支は大人に比べて細いため、図のように少し痰がたまっても(図のBの状態)ほとんど空気の通り道がふさがってしまいます。そのため、気管支炎でも喘鳴が起こるのです。喘息の場合でも(図のCの状態)同じように気管支が収縮しても、子供の方が空気の通り道がずっと狭いので、喘鳴などの症状が出やすくなっています。

喘鳴の対処法

喘鳴の原因は、専門家でないとなかなか判断は難しいので、医療機関で正しい診断をしてもらう必要があります。「喘息だ」といって治療していたのに、実はピーナッツが気管支に詰まっていた、などということもあります。くれぐれも自己判断はしないように、必ず医師の診察を受けましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。


<参考リンク先>
教えてドクター 細気管支炎(記事)
教えてドクター クループ(記事)
不安解消 小児喘息ガイドラインとは?(記事)
子供が軽症の喘息 どう治療する?(記事)
クループ症候群(土川内科小児科>小児科の部屋>外来でよく見る感染症>クループ症候群)
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