ガイドの甜茶体験談

Q:うちの子供には花粉症と喘息があります。テレビでよく「甜茶が効く」と聞くのですが、飲ませても大丈夫でしょうか。また、そのときの注意点があれば教えてください。お願いします。

A:お答えします。私自身、喘息はありませんがアレルギー性鼻炎、花粉症を持っています。毎年この季節になるとうっとうしい思いをしています。

数年前から甜茶はマスコミで話題ですね。私も薬局やドラッグストアで買って飲んでいたことがあります。飲み始めた年は、前の年よりも鼻は快調でした。そこで次の年も甜茶を飲んでみましたが、あまりきっちりとは飲みませんでした。そのためか、前の年ほどの効果はないように思いました。

花粉症の症状は花粉の量・その時の体調・ストレスなどによっても変わります。私自身の実感と患者さんの感想を総合すると、「効果がある人は確かにあるが、全員に効くかどうかはよくわからない」というところです。

甜茶の効能

甜茶を飲むなら花粉が飛ぶ前から
甜茶を飲むなら花粉が飛ぶ前から
甜茶の効能として、抗アレルギー効果があげられています。甜茶に含まれるポリフェノールが、ヒスタミン(ページ最後の囲み記事参照)などのアレルギーに関わる化学物質の産生を抑えると言われています。

しかし、ヒスタミンをブロックすると言われている薬でも、喘息や花粉症への効果は限られているケースもあります。なかなか理論が実際の効果には結びつかないこともあるわけです。

実際どうなのか、調べてみると花粉症の患者さんにアンケートをとった研究がありました。出典は厚労省のHPです。

ちょうど甜茶のことも載っていたので引用しますと、
  • 甜茶が「効いた」人は1割前後
  • 半分の人が「効かない」と回答
1割の人に効いて、半分の人に効かないということでは、薬としての資格はありません(そもそも、甜茶は薬ではありません)。その反面、目立った副作用はないようですから、試してみて効果があれば続けてよいと思います。症状に悩む子供にとって大事なことは「理論」ではなく「良くなるかどうか」なのですから。

自分の子供であれば、良くなることはなんでも試してみると思います。自分が主治医であれば、患者さんが良くなる可能性があることは試してもらいます。もちろん、高価な健康食品のなかには注意が必要なものもあります。

甜茶の場合、健康被害(副作用)も言われておりませんし、近所のドラッグストアであればお値段も手頃ですから、一度試してみてはどうかと思います。

甜茶の効果的な飲み方

甜茶の効果を発揮させるためには、次のようなことに気をつけましょう。
  • 花粉が飛ぶ2~4週間前から飲み始める
  • 毎日欠かさず飲む
  • 説明書に従って適量を飲む
  • 温めて飲む
花粉症のように季節によって出てくるアレルゲンに対しては、その季節の少し前から飲み始めると具合がいいようです。花粉に触れて身体がヒスタミンを作り出す前に、抑え込んでしまうわけです。1年を通してあるハウスダストやダニなどがアレルゲンの場合は、ずっと飲み続けた方が良いでしょう。

また、薬ではありませんから、調子の悪いときだけ飲む、という飲み方では効果は充分発揮できないようです。続けて毎日適量を飲む。量の目安は、エキスで120mg程度と言われています。説明書に従って煮出し、1日何回かに分けて飲みましょう。温めて飲む方が吸収しやすく効果が上がるようです。

以上のことに気をつけて、甜茶を賢く利用しましょう。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。

アレルギーとヒスタミン

外敵(細菌やウイルスなど)をやっつけるために白血球が作る「抗体」という物質があります。アレルギーが起こると血液の中にIgEという種類の抗体が、アレルギーの原因物質であるアレルゲンに合わせてたくさん作られます。

そのIgEがマスト細胞という、白血球の一種の細胞にくっつくと、マスト細胞がヒスタミンという物質を出します。このヒスタミンがアレルギーのいろいろな症状を引き起こすのです。

アレルギーの薬はたいてい、「抗ヒスタミン薬」といい、このヒスタミンの働きをブロックすることで作用するのです。



<参考リンク先>
教えてドクター! Q&A vol.5  花粉症の知識と対処法(記事)
花粉症の民間医療について
全国の花粉情報
鬱陶しい花粉症にはこれだ! 甜茶でぶっ飛ばせ♪(記事)
花粉の季節の優れもの 甜茶飴(記事)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項