ヘルパンギーナとはどんな病気? 特徴的な症状
発熱と水疱…症状が似ている子供の夏風邪に手足口病があります
A:ヘルパンギーナとは、いわゆる夏風邪の一種です。症状は強い喉の痛みが代表的です。喉が真っ赤になり、喉の奥に小さな水ぶくれが数個から数十個出来てきます。水ぶくれのところが痛くなるため、喉や口が痛いというのが特徴です。38度以上の高熱が2~3日続くこともあります。
ヘルパンギーナの原因・治療・予防法
ヘルパンギーナは夏風邪の代表です |
原因となっているウイルスに対する薬はないので、ヘルパンギーナに特定の治療法や予防接種はありません。予防法としては、風邪をひいている子供に近づかない、と言うことに尽きます。
特に治療しなくても自然に治るため、風邪として対症療法が中心になります。主に喉や口の痛みと熱に対処します。解熱剤は熱を冷ます以外にも痛みを止める効果がありますから、小児科で処方されるケースが多いお薬です。
病院を受診する目安は? 家庭で看病するポイント
喉や口の中が痛いので食事や水分が摂りにくいことも。高熱が出ているときには脱水状態にならないよう、水分の補給を充分に行いましょう。口の中が痛いときには、あまりかまずに飲み込めるやわらかいものを与えます。また、オレンジジュースのような刺激になるものは避け、味の薄いものを。牛乳・麦茶・みそ汁などで水分を補給します。ヘルパンギーナはよくある夏風邪の一種ですが、特に夏は脱水になりやすいので、お母さんが気を付けてあげましょう。
口の痛みが強くて水分がとれないときは脱水状態になるおそれがあるため、医師の診察を受けて下さい。元気がなくてぐったりしているときや高熱が続くときも、病院を受診したほうが良いでしょう。
ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。
■参考
・<特集>ヘルパンギーナ(国立感染症研究所)