子どもにお片付けの習慣がつく日常の関わり方とは?

「出したら元の場所へ」おもちゃを片づける習慣は、幼い頃から始めましょう

おもちゃで遊べるようになれば、「出す」と「片付ける」はセットで教えていきましょう

赤ちゃんが手にモノを握り始める頃から、徐々に増えていくおもちゃ。最初の間は、数も少なく気にもならないのですが、赤ちゃんの成長とともに、遊ぶおもちゃも数や種類も増えていくでしょう。子どもがお片付けをせず、散らかしてあるおもちゃにイライラ、そのような経験は少なからずあるのではないでしょうか。
 
また小学生頃になると、机の上の教科書やノートの整理整頓ができない、使ったモノを片づけない、それによって勉強に取り組むまでに時間がかかる、必要なモノがどこにあるか分からないなど、また新たな悩みが生じるでしょう。

今回は、幼児と小学生に分けて「お片付け上手」に育てるコツを説明します。そして増え続けていく子どものおもちゃの断捨離のコツも併せてお伝えします。
 

お片付けの力は、幼い間に身につけたい

片付ける習慣は、おもちゃで遊ぶようになる頃から始められます。おもちゃを出すことと、元の場所に片付けること、これをセットで習慣づけていき、1歳~2歳の幼児の頃から身につくようにしましょう。

そうすることによって、小学生になっても整理整頓の習慣がつき、効率よく物事が進められることに繋がります。
 

お片付けしない子どもへの関わり方1.片付ける場所を作る

先ずは、おもちゃやモノを収納するスペースを分かりやすく作りましょう。

■幼児の場合
ロボットや人形類、ぬいぐるみ類、文房具類、ブロックや積み木類、小さな景品類など、親子で話しあって、分類の仕方を決め、収納するボックスやバスケットを用意しましょう。その際、まだ文字を読めない幼児でしたら、ボックスの側面に片付けるおもちゃのイラストや写真を貼っておくと分かりやすいですね。

■小学生の場合
教科書やノート、副教材を並べる本棚のスペースやプリント類を綴じるファイルを作りましょう。その際、ブックエンドで仕切ったり、分類して並べておくと取り出しやすいでしょう。分類の仕方は、教科書やノートなどの種類別にするか、教科ごとにするかなど、子どもと話しあって決めるとよいでしょう。
 

関わり方2.生活の流れの中で片づけのタイミングを決めておく

一日の生活の流れの中で、お片付けをする時間帯やタイミングを決めておくと習慣づきやすいでしょう。

■幼児の場合
「夕食の前はお片付けタイムにする」「お出かけする30分前には必ずおもちゃは片付ける」など家庭ごとにルールを決めるとよいでしょう。時計がまだ読めない幼児には、親が「そろそろ夕食だからおもちゃを片づけましょう」「もうすぐお出かけするから、お片付けよ」と声をかけてあげるとよいでしょう。
 
■小学生の場合
「宿題や勉強が終わった後は、一度定位置に戻す」「使ったモノは全て元の位置に片付ける」など、約束を決めておきましょう。ですが幼児期からの片付ける習慣がついていない場合は、直ぐには出来ないかもしれません。その場合は、その都度、親が声をかけるか、または就寝前に、机の上や部屋の床などを一度親子でチェックして、整理整頓してから就寝するようにしてみましょう。
 

関わり方3.次の場面を予想する言葉をかける

子ども思考は、「今、ここ」のみで、先のことを考えるのは苦手です。親が気づきを与える言葉掛けをしましょう。

■幼児の場合
特に今現在の思考で動いています。お片付けは、「楽しい今」を妨げられるのですから、進んでしようと思う気持ちはわかないものです。ですが、お片付けの先に楽しいことが待っていると思えば、自らできるでしょう。

例えば「今日の夕ご飯は、とってもおいしいハンバーグよ!早く片付けて食べましょう」「お片付けが終わったら、おじいちゃんのおうちに行くよ。○○ちゃんが来るの、楽しみに待っているわ」など、片付けた後の楽しみを伝えましょう。
 
■小学生の場合
小学生には、キチンと片付けておけば、次の行動に移りやすいことを伝えましょう。例えば「本棚に教科書が分かりやすく並べてあると、宿題に取り掛かりやすいね」「ハサミは元に場所に戻さないと、次に使う時、探すことで苦労するわよ」など、片付けていないと自分が困ること、また整理整頓すると効率がよいことなどを教えましょう。
 

関わり方4.「片付けなさい」ではなく、最初は一緒に片付ける

「片付けなさい」は命令する言葉です。人は命令されると、やる気は失せるもの。最初はやはり親が一緒に取り組んであげましょう。
「お片付け、ママとどちらが早いか競争しましょう!」片付けも遊びの一環のようにすると子どもは喜んで片付けに取り組むでしょう

「お片付け、どちらが早いか競争!よ~いドン!」お片付けも遊びの一環のようにすれば子どもは喜んでかたづけるでしょう

■幼児の場合

「どちらがお片付け早いか、競争しよう!よ~いドン!」と言うと、子どもは大喜びで一生懸命片付けるでしょう。親がわざと負けて「○○ちゃん、お片付け早い~、ママ負けちゃった」と言うと、次のお片付けの意欲にも繋がるでしょう。
 
■小学生の場合
小学生であっても、最初はやはり親が一緒になり、「このプリントはあのファイルに綴じましょう」「このかばんは、その棚に」と声をかけて片付けをしましょう。小学生で片付けが苦手な子は、それまで片付けが身に付く関わりを親からされていない子です。片付けに関して、最初に戻り、教えましょう。

関わり方5.音楽や歌を活用する

音楽や歌を活用するのも効果的です。各家庭で片付けをする時の音楽を決め、その音楽が流れれば、おもちゃを片づけると決めておくとよいでしょう。

■幼児の場合
片付け始めるタイミングに、いつも同じ歌を流しましょう。「おかたづけのうた」などを流したり、親が歌ってもよいでしょう。繰り返し行っていると、この歌が聞こえると、反射的にお片付けをするようになり、片付ける習慣がついていくでしょう。
 
■小学生の場合
子どもと相談して、片付けタイムのBGMを決めておくのもよいでしょう。その音楽を片付けのサインにしておくと、親が「片付けなさい」と言わなくても済みます。音楽は言葉よりもソフトに片付けの気づきを促すでしょう。
 

関わり方6.片付いた後の快適さ、便利さを実感させる

お部屋が片付くと、スッキリすることや、次に使いたいモノがサッと取り出せ、便利であることを実感させましょう。

■幼児の場合
「お部屋がスッキリして気持ちいいね」「お部屋が広くなったね」など、片付けると「気持ちがいい」ことを言葉にして伝えましょう。
スッキリ片付けば、気持ちよく、次の行動に取り組みやすいことを実感させましょう

「片付ていると気持ちいい、勉強や次の行動に取り組みやすい」このような気持ちを実感させることが大切です

■小学生の場合「整理整頓されていると、使いたいものが、直ぐに取り出せて便利ね」「キレイに片付いていると、気持ちいいね」など、便利さや、快適さを言葉にして言い表しましょう。
 

増え続けるモノ……定期的な断捨離も大切

片付ける習慣をつけようとしても、モノが増えれば増える程、難しくなってくるでしょう。お誕生日やクリスマス、イベントごとに増えるおもちゃ、お菓子に付いてくる小さなおもちゃや景品。学年が上がるごとに増えるノートやプリント類。いつの間にか、収納スペースより多くなってしまっていることはないでしょうか。やはりモノを減らすことも大切です。

断捨離のポイントは、

  • 断捨離は必ず子どもと一緒に進める……大人にとっては「要らないモノ」でも子どもにとっては「大切なモノ」であることもあります。必ず、子どもと一緒に「これはどうする?」「これは必要?」と話しあいながら決めてください
  • 「迷い」の分類ボックスを作る……捨てるか悩んだ際の迷いボックスに入れたものは「〇年経ったら捨てる」と覚書きをしておくとよいでしょう
  • 断捨離タイムの時間を決める……幼児だとおおよそ10~15分、小学校低学年では20~25分くらいを目安としましょう。1回の時間は短くし、何度かに分けて行う方がよいです
  • 大きなおもちゃを買う前や学期末に行う……「サンタさんからのプレゼントを置く場所を作っておきましょう」「新しい教科書を並べる場所が必要ね」と声をかけると、断捨離する気持ちが湧くでしょう
  • お別れやお礼を言う……気持ちに整理がつきますし、モノに感謝する気持ちも持てます

お片付けで培う親子の絆

「片付けができる」ということは、将来大きな力となります。整理整頓がされていると、勉強道具や書類も効率よく取り出せ、時間のロスも減るでしょう。断捨離することで、判断能力が養われたり、決断力もついていくでしょう。

お部屋をキレにする目標を持って、親が関わり達成することは、親子の絆も高めます。子どもに片付けの習慣がつくように親子で楽しく取り組んでみてくださいね。

【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。