デジタルカメラ/デジタルカメラの基礎知識

写真が膨らんだように写ってしまうワケ(樽型歪曲収差)

デジカメで撮影した写真が膨らんだようになってしまったことはないだろうか。どうすれば解決するのだろうか。

清水 博之

清水 博之

デジタルカメラ ガイド

カメラとの付き合いは20年以上。銀塩カメラから始まり、デジタルカメラまで、幅広い知識を持つ。ライターとしても10年以上の経歴を持ち、本や雑誌、Webサイトなどで、デジタルカメラのレビューや選び方などの解説記事を執筆。フィルムカメラの良さもまだまだ捨てがたく、両方の動向をウォッチし続けている。

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なぜ膨らんだように写ってしまうのか

デジカメで撮影した写真が膨らんだようになってしまったことはないだろうか。これは主として広角レンズで生じる現象で、樽型歪曲収差というものだ。
平面を撮影しても樽のような描写になってしまうため、こういった呼称となった。

タイル壁をズームレンズの広角端で撮影

タイル壁をズームレンズの広角端で撮影



基本的に高価なレンズであればあるほど歪曲収差は少なくなり、すっきりとした描写になる。歪曲収差は以下のようにして出やすい傾向があるので覚えておきたい。

  1. 大口径のレンズよりも小型のレンズ
  2. 単焦点レンズよりもズームレンズ
  3. ズームレンズの広角側

コンパクトデジタルカメラではレンズも小型化されているものが多いため、樽型歪曲が出るものが少なくない。対策としてはズームレンズの広角端ではなく、やや望遠側にズームして中間地点などで撮影するとよい。
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