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至高の着心地。日本の心と技の粋「色丸首」(2ページ目)

日本でこそ創りえるTシャツとは。格別な風合と肌ざわりの超長綿80番手双糸を伝統色に染め、着心地を損ねぬよう昔ながらの手仕事で繊細かつ堅牢に仕立てた逸品。日本最初のTシャツ久米繊維謹製「色丸首」の名を冠す

執筆者:久米 信行

日本が誇るSHO家 吉川壽一先生の筆による専用の衿ネーム

色丸首専用の特別なネーム
色丸首専用の特別なネーム
Tシャツで一番大切な部分は衿だという人が多いはずです。何回か着るだけで、衿がくたくたになるTシャツは悲しいものです。まして、お気に入りの特別な着心地の高価なTシャツであればなおさらのことでしょう。

私自身、この色丸首を何年も愛用して、中には100回以上着ているものもありますが、衿は形を変えこそすれ、だらしなくよれることはありません。生地がよりやわらかく肌にやさしくなること、色が少しずつ味わいを増すこと以外は、気になることがないのです。

つまり、3枚の色丸首を3日ごとに取り替えて、毎日1年間着たとしても、エージングをしながら楽しめるわけです。

そんな特別な品質の証として、sho家「吉川 壽一先生」揮毫による専用の衿ネームが奢られています。吉川先生の創作は、エルメスのスカーフからNHK「武蔵」の題字にまでおよび、世界中から愛されています。このネームの素材も肌にやさしい素材を選んで、しかも四方縫いをすることで、違和感を無くしています。

「色丸首」の目印は、衿元の小さな縫い取り「閂止め」だけ

わかる人にだけわかる粋
わかる人にだけわかる粋
高価な衣料と言えば、胸や袖など、目に見えるどこかにブランドロゴが入るのが普通です。昨今は、衣料に限らず自動車などでも、ますますブランドロゴが大きくなってきて野暮だと思うのは、私だけでしょうか?

実は「色丸首」には、衿ネーム以外には何のロゴもついていません。せっかくの特別なTシャツであっても、多くの人には気づいていただけないでしょう。

もし気づく人がいるとしたら、その人も色丸首を愛用しているはずです。日々体感している人なら、その質感、色、フォルムなどですぐに見分けがつく。

あえて、区別をつけるとしたら、衿を縫い合わせる時に強度を増すための小さな縫い取りでしょうか。私たちの伝統でもある「閂止め」は、通常、生地と同色の糸で縫うものです。この「色丸首」に限っては、気づく人にだけ気づくように色を変えてあるのです。

すべては、幾久しくご愛用いただくために

作る人着る人の絆を大切に
作る人着る人の絆を大切に
「色丸首」に添えられた屏風状のタグには、「すべては、幾久しくご愛用いただくために」と記されています。

かつて私は、尊敬する福井の漆職人 山岸厚夫先生にお会いして感動したことがあります。家庭画報などでも取り上げられ、著名百貨店にも招かれて売り場を持つ山岸さんが、なぜわざわざネット販売をするのかと問いかけた時のことです。

「自分たちが心を込めて作った製品を愛用してくれる人の顔が知りたい。直接インターネットでつながりたい。」

それが、山岸先生の答えでした。

手仕事で作られるいいものは、量産することができません。どんなに長持ちして大きな満足が得られようと、見かけ上は高価なため、お買い求めいただける方も限られるでしょう。だからこそ、「製品に感動して共感してくれる人にだけ愛用してもらいたい。直接対話をしたい」という想いに、はっとさせられました。そして、「守破離」の精神で、創作と情報発信を続ける山岸先生の背中を、製品こそ違えど追いかけたいと思ったのです。

おかげさまで、お買い求めいただいた方からはご好評をいただいている「色丸首」ですが、まだまだ、これが私たちの完成形ではありません。

ご愛用いただいている方々や、同じ志でものづくりをしている方々と対話を深めながら、「日本でこそ創りえるもの」を追究して、世界へ、未来の子供たちへ発信していきたいのです。

色丸首をお召しになっていただけたら、ぜひ厳しい意見もお聞かせください。この先にあるはずの、まだ見ぬ理想のTシャツを一緒に作っていきたいのです。

Tシャツでもできるならと、日本中の数少ない工場や職人が勇気付けられたら、きっと10年後20年後にも、世界に誇れるものづくりの技術と伝統が継承されていくことでしょう。


 ▼久米繊維謹製「色丸首」
  http://kume.jp/items/items05.html

 ▼久米繊維直営店「色丸首」
  http://tinyurl.com/czd7lx

 ▼久米繊維amazon店
  http://vr4.2z2.biz/
  
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