自ら愉しみ自ずと創る純粋芸術家のいたずら

現代を代表するアーティスト夫妻とNY市長
現代を代表するアーティスト夫妻とNY市長
クリスト&ジャンヌ=クロードは、私が最も敬愛する現代アート作家です。

旅の途中で見かけた遊牧民のテント。
昨日まであったのに、翌朝には忽然と消えていた...。

そんな不思議な原体験にインスパイアされて、これまで、オーストラリアの海外線を、マイアミの島々を、パリのポンヌフ橋を、美しい布で囲い、また包んできたのです。
1991年に、夫妻が、茨城の田園風景にどこまでも並べた「青いアンブレラ」の壮観は、今も私の目に焼きついています。
「ザ・ゲート(門)、ニューヨーク、セントラルパークのためのプロジェクト」は、1980年に夫妻が構想して以来、二人の長年の夢でした。これまで、NY市が首を縦に振らなかったために実現しませんでしたが、現市長のブルームバーグ氏の粋な計らいで、7500本ものゲートがセントラルパークの遊歩道を彩ることになったのです。
夢がかなった夫妻はなんと楽しげなのでしょう!!
無邪気な笑顔がさわやかに見えます!!

計画のドローイングを売っては使い果たす遊びつくす粋

絵やポスターを売って得た22億円の私財を投じる
絵やポスターを売って得た22億円の私財を投じる
 夫妻が、世界のアートファンから尊敬を集めているのは、数々のアートプロジェクトを、全て私財を投じて実現している点です。
もちろん、今回も例外ではありません。
プロジェクトのイメージをドローイングにして、事前に、原画、リトグラフ、ポスターなどを販売するのです。そうやって原資を作っては、毎回のプロジェクトで使い果たしてしまうのです。
夫妻が尊敬を集めるのは、今回のプロジェクトも全て私財を投じて行っている点です。プロジェクトの計画を絵にして、その原画、リトグラフ、ポスターなどを販売して、その原資を作っては、プロジェクトで使い果たしてしまうのです。

そこまでして、なぜ?

今回の記者会見での、ジャンヌ=クロードの言葉も素敵でした。

「よく何の意味があるのかって聞かれるんだけど意味なんて無いのよ。
 だって、ただのアートですもの。」


ちなみに、今回のプロジェクトにかかった額は、なんと22億円。NY市は、お金を出すどころか、3億円の公園使用料をもらっているそうです。もちろん、世界中からアートファンや観光客を集めるこのプロジェクトでどれだけの観光収入が得られるか、想像に難くありません。市当局の試算では、なんと80億円の経済効果とか。

ただのアートを一緒に愉しむ記念T

これを着てゲートを駆け抜けた気分になろう
これを着てゲートを駆け抜けた気分になろう
このThe Gateを記念したTシャツも会場や、ニューヨーク市のオフィシャルサイトで販売されています。
残念ながら期間中にセントラルパークにはせ参じてゲートをくぐれそうにない私も、このTシャツだけは、ガイドブックと一緒に、即座にネット購入しました。
価格は20ドルで、SからXXLまでの5サイズが選べます。もちろん国外からも買うことができます。
このTシャツの販売収入もニューヨーク市の財源になるそうです。この素敵なイベントを実現してくれた市長や関係者に感謝と敬意をこめて買うとしましょう。
そして、敬愛するクリスト&ジャンヌ=クロードが、これからも世界中で楽しいアートを実現してくれるように、祈りをこめて着るといたしましょう。

代官山のザ・ゲート展で心をNYに飛ばす

セントラルパークのゲートやこれまでのプロジェクトに思いを馳せる
セントラルパークのゲートやこれまでのプロジェクトに思いを馳せる
代官山のヒルサイドフォーラムでは、ゲートの会期とあわせた、2月12日~27日まで、クリストの作品を展示しています。


■展示内容:
 ◎ドローイング
  『梱包されたライヒスターク』
  『ザ・ゲート(門)、ニューヨーク、セントラルパークのためのプロジェクト』
 ◎これまでの主なプロジェクトのポスター等

■会 場
 代官山 ヒルサイドフォーラム(東横線、代官山駅から徒歩3分)
 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
 TEL03-5489-3648(会期中のみ)

■日 時
 2005年2月12日(土)~2月27日(日) 午前10時~午後7時
(14.16.17.21日は休館)

■入場料
 無 料


私も足を運びましたが、ドローイングや写真から、それぞれのプロジェクトを思い描く時の二人のときめきが楽しく伝わってくるのでした。会場は、快適なカフェ空間にもなっています。コルビジェのソファに腰掛けながら、クリストとジャンヌ=クロードの魔法にひたってみてください。


 ▼クリスト&ジャンヌ=クロード公式サイト
  http://christojeanneclaude.net/

 ▼NY市ザ・ゲート公式サイト
  http://www.nyc.gov/html/thegates/home.html



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