デザインステーショナリーを数多く手がけているハイタイドが、このたびフールスノートを新たに作った。「フールス」とは、紙の種類の名前。身近なところではいわゆる大学ノートと呼ばれるものに多く使われてきた洋紙の一つ。書き味のよさはもちろん、紙そのものに独特な風合いもあって、今再び注目を集めている紙である。

ハイタイドがこのほど発売した「フールスキャップノート」は、老舗ノートメーカーのマルゴノート社(現在はアルファファイブ社)とのコラボレーションによるもの。
ハイタイド PENCO フールスキャップノート
ハイタイド PENCO フールスキャップノート


では、そのディテールを見ていくことにしよう。

大学ノートの顔をリデザイン

ハイタイド PENCO フールスキャップノート
表紙のカラーバリエーションは全5色。サイズは3種類。各60ページ

サイズは定番のB5を中心にB6、A7の3種類。真ん中のサイズのB6は横スタイル、 一番小さいA7はパッドスタイルとサイズに応じたスタイルになっている。
ハイタイド PENCO フールスキャップノート
こちらが定番のB5サイズ。252円。

ハイタイド PENCO フールスキャップノート
横長タイプのB6サイズ。189円。

ハイタイド PENCO フールスキャップノート
メモパッドスタイルのA7サイズ。こちらだけ枠がないので、また違った印象。126円。

外観はグレーをベースにした毛入紙、そして黒の背表紙と、大学ノートの基本を押さえたものになっている。ただひとつ大きく違うのは、角が丸く仕上げられている点。これまでの大学ノートではあまり見られなかったスタイルだ。これだけで印象もぐっとソフトになる。また、それにあわせてその顔のデザインもポップな色調にリデザインされている。
ハイタイド PENCO フールスキャップノート
全サイズとも角が丸く仕上げられている。


今回のものは、ハイタイドのブランドの一つ「PENCO」シリーズということで、そのロゴが印刷されている。
ハイタイド PENCO フールスキャップノート
「PENCO」キャラクターとして今回初めてペンギンが登場。「PENCO」という言葉の響きからペンギンがモチーフになったという。そして、さりげなく「MADE IN TOKYO」の印。


ちなみにこの表紙の印刷は活版印刷で仕上げられたもの。遊びと真面目さが程よく融合している。


使いやすい罫線

ハイタイド PENCO フールスキャップノート
鮮やかなブルーの目次ページ。

表紙を開くと、まずブルーの目次用のページが現れる。表紙のグレーとこのブルーの対比が美しい。それ以降続くノートの紙面はシンプルな横罫線のみ。
ハイタイド PENCO フールスキャップノート
上には日付欄もないシンプルな横罫線。B 5、 B 6は7mm 罫線。A7だけは6mm 罫線。


B5の罫線の本数は、31行。これは1ヶ月分の予定を書きやすくするためだという。

ハイタイド PENCO フールスキャップノート
光にかざすとわかるフールス紙の特徴でもあるすの目模様。
まず、この紙を手の平で感じてみる。手を広げてノートの紙面にそっと添えてみる。「フールス紙」というと、やや凹凸感のある紙面という印象が私の中にはあったが、これはとても滑らかな肌触り。一枚をめくり光にかざしてみると「フールス紙」特有のすの目模様がしっかりと見える。

ちなみにこの「フールス紙」、正式には「フールスキャップ」という。以前から気になっていたのだが、この「キャップ」というのは帽子ということだが、この紙のどこに帽子があるのだろうか。

担当の方にお聞きしてみると、そもそも「フールスキャップ」は海外から輸入されたもので、その当時の紙には「道化師帽」の透かしがあったのだそうだ。「フールス」は「道化師」という意味で、こう呼ばれるようになったという。

なるほどというストーリーだ。