シンプルながらしっかりとした使用感
万年筆のように、軸をクルクルとねじってキャップをはずすと、空洞になった軸があらわになる。これまで見たことない意表をつく光景なので、少々びっくりしてしまう。キャップをはずすと、中は基本空洞になっている
さて、鉛筆はどのようにセットするかというと、はずした軸に鉛筆を差し込んでいくだけ。この軸の内側には平バネが仕組まれているので、鉛筆をしっかりと保持できるようになっている。使い方は、いたって簡単。短くなった鉛筆を用意する。
軸に鉛筆を差し込んでセットする。
さらにキャップをかぶせれば、筆記準備は万全。
これらが補助軸へのセットが概ねOKだった鉛筆たち
お気づきかも知れないが、携帯する時にキャップをするため、収納できる鉛筆はおよそ9.5cm以下のものに限られる。9.5cmと言えば、相当に短い鉛筆ということになる。つまりこれは、鉛筆を使い込んだものだけが味わえる特別な補助軸なのである。鉛筆の長さだけでなく、太さについても多少の制限がある。私の持っている色々なメーカーの鉛筆で試してみたが、おおむね六角軸タイプのものの方がセットしやすい印象だった。一部、丸軸のものだとぐらつきが出たり、そもそも入らないというケースもあった。
左/どちらかと言えば、六角軸タイプの方がしっくりと収まった 右/丸軸の中で、三菱の局用鉛筆(復刻版)は太くて入らなかった。そうした場合は、こうして削って細くするという手もある |
実際に書くときは
実際に筆記するには、補助軸でなく、鉛筆を握る。この方が、安定感のある筆記が可能となる。基本セルロイドだけで他に余分なものがないので、キャップをかぶせた状態でも、鉛筆らしい軽量・軽快な筆記が楽しめる。ちなみに、こうして鉛筆を握っていると、手の中に鉛筆がスッポリと収まってしまうので、きっと誰もが、万年筆使っていると“誤解”してくれるに違いない。そんなギャップを楽しめるのもこの補助軸ならでは。左/書くときは、鉛筆を握る方が、安定感がある 右/端からみると、鉛筆はほとんど見えない |
【関連リンク】
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