世界地図やGoogle Earthでは得られない地球儀の魅力
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地球儀は、イマジネーションを広げてくれるツールだ
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地球儀は、多分、最も手軽に世界全体をイメージできるツールです。地図というには細部が大雑把で、地球という惑星を表現したというには表層的で、でも、今私たちが生きている世界を簡潔に模型化して（地球儀の儀は模型の意味もある）見せてくれる、唯一無二の存在であることは間違いありません。
例えばGoogle Earthと地球儀では、その情報量の差は歴然です。地球上のあらゆる地点を、リアルに表示するGoogle Earthに対して、地球儀が見せてくれるのは、あくまでも抽象化された地球です。でも、地球が丸く、それぞれの国が、どういう形で地球上に存在しているのか、ということを直感的に理解できるのは、地球儀が抽象的で大雑把で、でも地球の姿だけはきちんと捉えているからです。Google Earthも世界地図も、丸くないというのが決定的です。
All Aboutの社員のKさんは、「地球儀をみているといくらでも妄想が膨らむんです」と言っていました。ガイド納富は、地球儀を見ながら、つくづく自分が丸いものの上で生きている不思議について考えます。Kさんはまた「自分の小ささが自覚できて気持ちが良い」とも言っていました。逆に「世界を手のひらの上に乗せたような気がして楽しい」と言った人もいました。そんな様々な思いを受け止めるのに、地球儀の大雑把さや抽象性は、とても役立っているのです。いわば、妄想喚起ツールといった感じです。
妄想をかき立てる地球儀の選び方
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リノックス型地球儀 30cmタイプ 19,950円
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今や、そんな地球儀にも様々なバリエーションがあります。古くは、大きな、縦にも横にも自由に回転するゴージャスなタイプから、自動的に回るタイプ、夜の海を描いたタイプなどがありました。最近では、さらにバリエーションが増えて、例えば、磁力を使って宙に浮く「浮遊地球儀」（STELLANOVA社）や、中に電球が入っているタイプなどの、仕掛けが充実したタイプも色々と登場しています。
また、最近の流行としては、オブジェとして地球儀を捉えた、インテリア小物系列の物が増えてきています。All About スタイルストアでも扱っているSTELLANOVA社の「メタリック地球儀」のように、色をモノトーンかせいぜい2色でまとめたタイプは、かなり人気が高いようです。また、Scanglobe社の「Simplicity」のような、透明な素材で地球儀を作ったデザイン性の高いもの、「レイメイ地球儀 OYV253」のような、NASAの衛星写真を貼り付けたものなど、球面自体のデザインのバリエーションも豊富です。
そんな中で、地球儀を妄想喚起ツールとして考えると、最も適しているのは、やはり各国が色分けされているオーソドックスなタイプでしょう。モノトーンも良いのですが、あれは「見る」というより「眺める」時に役立つもの。また衛星写真のように、あまりに細かいデータが入っているのも興ざめです（学術用途には最高ですが）。また、あまり球体が大きくても妄想しにくいし、小さ過ぎると分かりにくいので、サイズは直径20～30cm程度がベストなようです。標高に合わせて表面が凹凸になっているものは、触り心地でも妄想を呼び起こしてくれるので、必ずチェック。海は青いオーソドックスなタイプと、茶色のレトロな感じのものがありますが、それは好みで良いと思います。
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標高に合わせて隆起しているなど肌触りも重要
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あとは、ぐるぐる回しながら（これが出来るのも地球儀の醍醐味ですね）、様々な妄想に耽ります。ガイド納富は、「あ、トルコだ。イスタンブール・マンボって歌があったなあ。あ、このへんだ、ハバロフスクを訪ねての舞台。モンテカルロなら乾杯しないと」などなど、目に付いた国々にちなんだ歌を口ずさんで遊んだりします。あと、意外に楽しいのは、巻き尺持って、国と国の距離を測ってみること。意外な場所が近かったりして、地図では味わえない楽しみです。「台風は自転の影響で大気の渦が出来るから発生する」という話を聞いて、「なるほど赤道直下は渦にならないから、台風は赤道直下では発生しないんだな」とか考えられるのも、地球儀が手元にあるからこそでした。
最近見つけた地球儀では、動物の生息地マップを地球儀にした「アニマル地球儀」や、天球儀と地球儀が一体化したものなども、妄想喚起ツールとして中々良さそうに思いました。また、地球儀をモチーフにした小物類も、実はかなりのバリエーションがあります。これがまた地球儀好きの物欲を刺激する面白い物が揃っているのです。
次のページでは、地球儀をモチーフにした小物を紹介、また地球儀リンクもあります
