関西大学の気風、それは「学の実化(じつげ)」

2004年度から始まった大規模な大学改革は、2010年度も更に進展していく予定だ。高槻駅前キャンパスや堺キャンパスの開設を予定している。

2004年度から始まった大規模な大学改革は、2010年度もさらに進展していく予定だ。高槻駅前キャンパスや堺キャンパスの開設を予定

関西法律学校として始まった関西大学は2007年に創立125周年を迎えた。関西私学の名門である。関西大学の気風とは一言で言えば、「学の実化」である。

大正11年(1922年)に当時の学長山岡順太郎が提唱した指導理念である。「学理と実際の調和」「国際的精神の涵養」「外国語学習の必要」「体育の奨励」の4つの理念を指している。現実社会においていかに活躍していくかという現実的な面を意識し、様々な能力を高めていく。当初からの質実剛健のイメージもこの理念から生まれたものだろう。

早稲田大学とも提携。圧倒的勢いで進む大学改革

関西大学の大学改革は、かなりの勢いで進んでいる。これほど大規模な改革が予定されている背後には、遠い未来を見越した視点が必要だからだ。関西大学入試センター次長の松並さんのお話によれば、まだまだこれは長い大学改革の一端に過ぎないという。

・2007年…政策創造学部開設
・2009年…外国語学部開設
・2010年…JR高槻駅前に高槻新キャンパスの開設予定

上記以外には、大阪府堺市に堺キャンパスの開設とともに、健康文化学部(仮称)を開設予定。大阪医科大、大阪薬科大と3大学共同で医学、薬学、工学の融合をはかる新学部、人間健康学部の設立も予定している。

2009年度開設予定の外国語学部はかなりの人気を集めた。基本となる外国語は英語と中国語。1年間の留学がカリキュラムに盛り込まれているだけでなく、「読む」「聞く」「話す」が実際に国際社会で通用するレベルまで訓練される。もちろん少人数の授業は言うまでもない。多彩な教授陣による英語や中国語での授業も興味深いだろう。

2010年の高槻キャンパスは、「安全」「防災」「危機管理」といった、今までの日本の大学にはなかったテーマを扱う社会安全学部を開設予定。京都と大阪の中間点という立地を生かし、小学校教育から社会人教育までを幅広く扱うことにしている。地震などの災害の多い日本ではいままでなかったことが不思議な学部で、かなりの注目を集めるだろう。

また、世間を驚かせたのは東の雄、2008年の早稲田大学との提携と、大阪大学との提携である。早稲田大学はいままでどの私立大との提携もしてこなかったという点を考えれば、早稲田が関西大学を選んだとも言えるだろう。今後は両大学で研究面での交流をのみならず、関西大学の学生が早稲田大の授業を受けられる、またその逆も考えられているという。