希少性の高い究極のシャツ地
一番上のボタンにはイタリア産のヘマタイトが取り付けられている。 |
さらにこの「コレクター ポプリン240番双」は、最高級のエジプト綿(Giza45)のなかでも0.4パーセントしか採れない最上質の繊維から生まれた、まさに究極のシャツ地なのである。
そういった希少性の高いシャツ地ということもあり、通常よりも遅いスピードで紡ぎ、特別な染色方法を採用している。それをまた通常の半分のスピードでじっくり織り上げられているのだ。
一番下のボタンホールは赤い糸で縫われている。 |
リスト・ルージュも通常とは異なるディテールに仕上げている。まず一番上のボタンにイタリア産のヘマタイトを使い、一番下のボタンホールの糸を赤色にしている。
ヘマタイト(赤鉄鉱石)はギリシャ語で血を意味し、赤血球に含まれるヘモグロビンの語源になるなど、血液とは関係深い石。そんな理由から糸を赤色にしたのだ。
また昔は戦士のお守りだったとか。ネクタイを締めれば石は見えないし、赤い糸もパンツに隠れるという、フランスらしい控えめな上品さが伝わってくる。
240番双糸のシャツはどんな着心地?
じつはこのシャツはサンプル用に作ったシャツなので、残念ながら着用するわけにはいかなかった(笑)。
予想すると、かなり気持ちがいいのでは。意外かもしれないが、光に当ててみても、それほど透けないのだ。おそらくポプリン織りなので密度があるのだろう。
仕立てはとうぜんだが、リスト・ルージュなので縫製や仕上げは丁寧だ。で、気になる価格は、14万9000円(税込)。
オーダーシャツの価格でこれだけするのも珍しいが、本当に希少な極上シャツ地を使っているのでこの価格もありかな。
オーダーは1枚から可能で、納期は約1ヶ月。色はこのブルーとホワイトのみ。フランス・ノルマンディーで縫製するので別途に郵送料(1~3枚4200円、4~7枚5300円、8枚~6000円)などが必要。
次のページは、「もう少しお手頃な200番双糸のシャツ」です。