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ラジェ ピエールが生み出す、貴族的な世界に夢中! 贅沢な大人のためのアクセサリー(2ページ目)

無骨なシルバー・アクセサリーは紳士のものではない。どこか貴族的で、美しい、そんな贅沢なアクセサリーがラジェ ピエールの世界。とてもシンプルなデザインなのでオン・オフ問わずに身につけたい。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

伝説のF1ドライバーが愛した腕時計専用ブレスレット


スターリング・モス
1950年代に活躍した伝説のF1ドライバー、スターリング・モス(1929~)。
スターリング・モス(1929~)というF1ドライバーをご存知だろうか?

1951年にスイスGPでデビューし、1962年に瀕死の重傷を負って引退するまでの約10年間、第一線で活躍した伝説の人物である。

タイトル獲得しないまま引退してしまったため、“無冠の帝王”とも呼ばれている。そういえば、プロレスの神様カール・ゴッチもそう呼ばれていたなあ~、関係ないけど。


さて気を取り直して・・・、現在でも根強いファンの多いスターリング・モスが、1950年代に愛用した腕時計専用のブレスレット、“スターリング・モス レーシング・ブレスレット”が、半世紀の時を経て現在に蘇ったのである。

このブレスレットが生まれた経緯を簡単に説明すると、モスがレーシング中に腕時計を装着すると、すぐに革ベルトがボロボロになってしまった。

だからといって通常のブレスタイプにするとコマとコマの間にオイルがびっしり入り込んでしまい、レース後の掃除が大変だったとか。


スターリング・モス レーシング・ブレスレット
スターリング・モス レーシング・ブレスレット。素材はステンレスではなく18Kホワイトゴールド。これはピエール氏自身がオーダーしたもの。タグ・ホイヤーのクロノグラフを合わせているあたりは、かなりのF1好きとみた。
そんなときロンドンのジュエリー工房で働く職人と出会い、考案されたのがこのシンプルな“スターリング・モス レーシング・ブレスレット”なのである。たしかにこれならレース後のケアも簡単だ。


スターリング・モス レーシング・ブレスレット
スターリング・モス レーシング・ブレスレット。独特のカーブラインが魅惑的ですねえ~。このカーブは所有者の手首の形状によって変わってくるのだ。
実際、当時の写真にも残っているように、このブレスレットを着用してモス自身レースに挑んでいる。

このブレスレットの存在を知ったピエール ラジェ氏がロンドンの当時の職人に会って、再びこの世に登場させたのである。

といってもステンレス素材による量産品ではなく、モスが作ったときと同じように完全なオーダー品である。

購入する際ユーザーの手首の形状をメジャーで採寸し、靴と同じように木型(マホガニー)を削って作り上げていく。ただし作った木型は貰えない。

素材は18Kホワイトゴールド、イエローゴールドである。最近人気のピンクゴールドも可能ということだ。


スターリング・モス レーシング・ブレスレット
ピエール氏所有のスターリング・モス レーシング・ブレスレットにはこんな紋章がエングレービングされていた! 自分自身の紋章やモノグラムを持つというのは、素直にカッコいいですね。
ブレスレットの幅がわからないので、かならず合わせる腕時計を持っていくこと。

ピエール氏が合わせているタグ・ホイヤーのモンツァや、カレラといったクロノグラフと相性がいいように思う。他にもロレックスのデイトナや、ショパールのミッレミリアも似合う。

なぜ機械式の高級クロノグラフばかりおすすめするかというと、このブレスレットの価格が46万5000円(税込み)するからだ。

フルオーダーということと、18Kという素材、なによりも当時の職人の手によることを考えれば、けっして高額過ぎる価格ではない。

このブレスレットとつりあう腕時計が、このあたりのブランドということだ。


スターリング・モス レーシング・ブレスレット46万5000円(税込み)

18Kイエローゴールド、18Kホワイトゴールド、18Kピンクゴールド
納期 約2カ月

【商品のお問い合わせ先】
pierreplaget@yahoo.co.jp

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