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もう一度見直そう、I 型スーツ! ケイドのOwn Makeモデル(2ページ目)

ブルックス ブラザーズのOwn Make(オウンメイク)スーツを、あのテーラー・ケイドが復活させた。しかも仮縫い付きのフルオーダーだ。百花繚乱のスーツ時代だからこそ、あえてI 型の魅力を考えてみたい!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

J・プレスのタグ
J・プレスはブルックス ブラザーズと並ぶトラッドブランド。ボクが最初に買ったボタンダウン・シャツもこのブランドでした。シャツの胸ポケットにつくフラップはなんと1938年かららしい。さすが老舗です。
まず、'80年代初頭(復活後)のVANのブレザーを詳しく見ると、ナチュラル・ショルダー、前ダーツ(胸ぐせ)なしのずん胴、3つボタン中1つ掛け、袖口は2つボタン、胸はオープン・パッチ・ポケット、脇はパッチ&フラップ・ポケットを特徴としている。

そしてセンター・フックド・ベントと、肩線および背中~ベントにかけてウエルトシーム(幅7ミリ前後のステッチ)が入っている。アイビー&トラッド通は、5/16インチ=7.9ミリと呼ぶが、日本ではなぜか1/4インチ=6.35ミリと呼ばれてきた。

'80年代当時、VAN以外にマクベスも3つボタン上2つ掛けの「アイビー・リーグ・モデル」を作っていた。


J・プレスのウエルトシーム
J・プレスのウエルトシーム。衿の部分で縁から約7ミリのところにステッチが施されている。日本ではなぜか1/4インチ(6.35ミリ)といわれているが、アメリカでは5/16インチ(7.9ミリ)である。
ブルックスと人気を二分した老舗トラッドブランド、J・プレスの代表的なブレザーもまた、センター・フックド・ベントである。

ただし、VANのように肩線および背中~ベントにかけてウエルトシームは入っていない。

いかにVANがウエルトシームにこだわって、ピュア・アイビーを追求していたかがよくわかる。


ブルックス ブラザーズのウエルト・ポケット
ブルックス ブラザーズのウエルト・ポケット。パッチポケットにくらべて大人っぽい雰囲気になる。このポケットの場合、エンブレムはあまりつけない。
同じ3つボタンの段返りでも、胸ポケットがオープン・パッチからウエルト・ポケット(箱ポケット)になり、センター・フックド・ベントからセンター・ベントになると、「アイビー・リーグ・モデル」から「トラディショナル・モデル」と呼び方が変わる。

この「トラディショナル・モデル」こそ、ブルックスを代表するブレザーなのである。日本ではこのモデルをI 型の典型と考えている。


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