衿型に関係なくプレーン・ノットで結ぶ

衿の形はレギュラー・カラーやワイドスプレッド・カラー、ボタンダウン・カラー、タブ・カラー、ピン・ポイント・カラーなどがあり、どれもビジネスに向いている。
最近は4cmの高衿のシャツが増えてきているので、たとえボタンダウン・カラー(ただしブロードクロスか細かなオックスフォード・クロス)であってもあまりカジュアルな雰囲気にはならない。
![ワイドスプレッド・カラー]()
よく「衿型に合わせてネクタイの結び方を変えよう」とファッション雑誌で提案しているが、たとえ
ワイドスプレッド・カラーであっても、プレーン・ノットで結んでもかまわない。
ウインザー・ノットで結ぶと、ネクタイ自体にボリュームがある場合はとくに大げさになってしまうからだ。小剣を大剣より長めにしてプレーン・ノットで結ぶことをすすめたい。これにより結び目が少し大きくなりバランス的にちょうどよい。
太結びを好んだウインザー公には申し訳ないが、プレーン・ノットの方がよりすっきりとしたVゾーンを演出できる。どうしてもというならハーフ(セミ)・ウインザー・ノットまでにしたい。
白蝶貝は高級シャツの証
![2ミリ厚の白蝶貝ボタン]()
シャツのボタンは
白蝶貝や高瀬貝、樹脂ボタンなどがあるが、白蝶貝がもっとも高級とされている。以前は厚さ2mm程度のボタンが多かったが、最近では
4mmの特厚ボタンが主流になりつつある。
![4ミリ厚の白蝶貝ボタン]()
これはクラシコ・イタリアのブームの影響もあるが、それだけ上質の貝を使っているというブランドの誇りでもある。高級感があって割れにくいという反面、意外と掛けづらい。
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