シャツはネックサイズと袖の長さが合っているかどうかが一番のポイント。国内の既製シャツの場合は、襟の内側に“40-82”といった表示が入っていることが多いが、これは首回りが40cm、裄丈が82cmという意味だ。
まずは自分の首回りのサイズのものを探し、それから袖の長さを選ぶこと。もし自分の首回りのサイズが不安なときはベテランの店員を探して測ってもらおう。
憧れの海外ブランドの場合は袖が長過ぎるものが多いので、手の短い人は残念ながら日本人サイズ仕様のライセンスものを選んだほうがいいかもしれない。
お金に余裕のある人はイタリアの『カルロ・リーバ』や『グレンバーナー』、『オルトリーナ』、イギリスの『トーマス・メイソン』、スイスの『アルモ』といった高級シャツ地を使ってオーダーメイドしてみるのもいい。
平均で2万円くらい。高くても3万円~4万円あればジャストフィットの1枚を手に入れることができる。
番手でシャツの高級度がわかる
シャツの生地には“番手”という単位が存在し、数字が大きくなればなるほど、糸が細くなり生地の目が詰まってくる。ごく一般的なのが「80番手」くらいで、「100番手」になると光沢があらわれ繊細になっていく。
「120番手」以上はフォーマルウェアにも着用できるかなり高級な生地だ。たとえば「140/2」と表記されている場合は140番手の双糸という意味。双糸とは単糸を二本撚り合わせた糸のことで、耐久性に優れている。
このように高級な生地というのは番手によっても決まってくるが、シルクのような柔らかさをもったシーアイランドコットン(海島綿)や、光沢があり繊維の細いエジプト綿といった特定の高級コットンも存在する。選ぶ際のひとつの目安にしてほしい。
織りではブロードクロス、ポプリン(ブロードクロスに似ているが、やや密度が粗い)を筆頭に、刷毛目(エンド・オン・エンド)、オックスフォード、ドビーなどがある。ドレッシーな肌触りをもつブロードクロスを中心に買い揃えていくと、後々コーディネートの幅が広がるはず。