まず注意すべきはスーツとタイの縞幅です。似通った縞幅のストライプ同士を合わせると柄が喧嘩して、ポイントが絞れなくなると同時に立体感に欠け、印象に残らないスーツスタイルとなってしまいます。ここにシャツまでストライプになるとさらに難度が上ってしまって大騒ぎ。できれば無地、せめてクレリックシャツを合わせましょう。
ストライプ オン ストライプの着こなしの場合、スーツの線幅が狭いときは太幅ストライプのタイを合わせます。逆もまた真なり。線幅はできれば2倍程度を目安にあわせたいところです。
金融系に相応しい誠実に見えるストライプタイ
スーツ8万9250円、シャツ1万3650円、タイ9240円/以上ビームスF、チーフ3990円/カルロ リーバ(以上ビームス F) photo:石井幸久(m.m.blue) |
ここでのコーディネイトは、タイの茶色い縞色とスーツの紺とのトーンを合わせています。タイの縞幅はスーツのピンストライプの2倍程度。このバランス感覚がスーツ姿を、こなれた印象に見せてくれます。
タイの茶色いストライプがキリっと全体を引き締めているのがおわかりいただけるかと思います。文字通り“一本筋の通った”実直な人柄をアピールできるので、金融系など信頼性や誠実性を求められる職業の方に向いているのではないでしょうか。
営業職には人柄を明るく見せる淡色タイ
スーツ8万9250円、シャツ1万3650円、タイ9240円/以上ビームスF、チーフ3990円/カルロ リーバ(以上ビームス F) photo:石井幸久(m.m.blue) |
こちらは淡いトーンでVゾーンをまとめました。クレリックシャツのブルーより、タイのピンク&ブルーのトーンが明るいので、彩度はスーツ<シャツ<タイの順でグラデーションになっています。この色のコンビネーションが、Vゾーンに立体感を生み出します。
タイが明るい色目だと、人柄も明るく見えるので営業職など人と会う職種の方に向いているネクタイ選びといえるでしょう。
次のページでも、ネイビースーツに似合うタイを紹介します